ドツボの迷宮からの脱出と落とし穴

ドツボの迷宮を無事脱出したのは午前3時半。結局、また花瓶の色を替えたり(つまり違うチラシをちぎった)、花の形を変えたりした。つくづく、“左手親指の爪が伸びず、ちぎれないからチラシ選びに専念してた日々は何だったんだ…”と思わざるをえない。机横にうっちゃった「カーテン」は、11枚になってた…タメ息。地図柄(英国あたりの路面地図)とか、ピンクから紫のグラデーションとか、悪くないと思ったんだけどねぇ。全体として観るとまたちょっとイメージと違うのだ。難しい。それでも何とか落ち着いて、自分にOK出せたらアイスが食べたくなって、食べるついでに『テガミバチ』を観た。
観てたら、不意に視界の隅を何かが飛び跳ねた。驚いてよく見ると、でかいコオロギだった。テレビが終わってもまだ足元の方にいたので、そーっと立ち上がってまずは窓を開けに行き、それからそーっと近づいて(2度ほど逃げられつつも)捕まえ、庭に出してあげた。翌朝ハハに言ったらば『一昨日くらいに跳ねてるのを見たんだけど、それきりどこか行っちゃってたのよねぇ』という話だった。無事に外に出してあげられてよかった。何でも化けてくれていーから恩返ししておくれ。

そば屋出勤の1時間弱前にウチを出て、四ツ谷のギャラリーゑいじうへ。もちろん「カレンダー展」と「ちいさいおうち展」の作品を出すためだ。行ったらオーナー(の旦那さんなのか、実はいまだによくわかっていない…)がいらして、DMをいただき、作品を手渡す。まずは検品。カレンダーを出し、次いで「ちいさいおうち」の絵。今回のこの企画では「額装はギャラリーが行う」ということになってて、作家は作品をハダカで出す。(つまりみんな同じ土俵なわけだな。多分) 指定されてる紙の大きさはA6。
『これ、A6サイズですよね』 とオーナー(の旦那さん?)
『はい、そうです』
『きっちり?』
『はい』
『……うーん、こちらで用意してるマット(額と絵の間に入る、穴のあいた厚紙)がA6なので、できればA6より少し余裕のある部分が欲しかったんだけど…』

がしゃん!と緞帳が落ちた気がした。暗転、真っ暗、みたいな。
マットの穴がA6なら、絵本体には最低でも5ミリ~1センチの余白(もしくはマットに隠れても差障りのない部分)が必要になる。そーしないと絵をウラから止めることが出来ないからだ。理屈はわかる。わかるけど、穴はA6よりやや小さいのだ、と思い込んでたのだ。だから上下左右の5ミリは「隠れてしまうもの」として考えてたし、サインも「左下、やや上」あたりに書いた。
平身低頭、恐縮、平謝り。情けなさと恥ずかしさで泣き出しそうになった。『普通はこうして描いてるはずだ』みたいな話をされ、でもだからどーしたらいいのかわからず、頭を下げるしかない。いまさら作り直すことは出来ないのだし。
あたしが悪いのだ、絵を描く人にとっては当たり前のことをあたしは知らないのだ、と思い知らされて激しく落ち込み、2階のギャラリーで開催中のどなたかの個展(コラージュだった)を拝見したものの、てんで頭にもココロにも入らず、ギャラリーをあとにしてそば屋に向った。期間中、一度は観に行くつもりだけど、怖くて見られないかもしれない…そう思うと余計沈んでしまった。

ココロここに在らずの凹みでも、元気なくてもかき揚げは揚げる。夜半から雨という予報だったのでエビ天イカ天季節天を揚げまくる。落ち込んでてもカラダは勝手に動いてくれる、というのはありがたいことだ、と思った。それが可能な仕事もしてる、ということは。
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by yukimaru156 | 2009-11-25 01:32 | そんな1日 | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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