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「よいな」納品 と「手作り作家に未来はあるのか?」

ハハの買い物に付き合って「荷物持ち」したあと、2時くらいに西新井のはんこやまなちゃんの店「よいな」に行った。
買い物のときはそりゃーいい天気で暑いくらいだったのに、池袋からバスに乗ってるうちにどんどん雲行きが怪しくなってきて、折り畳み傘持って正解だったなぁと眺めてたらあっちゅー間に土砂降り。何つーか、ここ数年の傾向だと思うけど、「いきなり雨」が増えた気がするなぁ。
西新井大師前に着いた頃は雷まで鳴ってて、バス停から「よいな」までは1、2分てとこなのだけど、靴も靴下もびしゃびしゃになってしまった。

で、ひとりぽつねんと店番兼お仕事中のまなちゃんにご挨拶。お店は通路の中にある形で、雨やら風やら吹き込んで大変だったらしい。前回訪ねたときはまだオープン前で、どんなお店になるかも知らなかったのでまずは拝見。いろんな作家さんの作品が所狭しと並べられてたけど、総じて小物が多かったかな。ま、あたしもこまいので人のこと言えないのだけど。
それから2人で珈琲飲みながらまったりとお喋り。話題は

「いま何が売れてるのか、これから何が売れるのか」

そんなん知ってたらとっくに作ってるわい!こっちが聞きたいやい!てわけで当然答えなんか出ないのだけど、お互い対面販売をしてるので「ここ最近の傾向」とか、「こういう人が増えた(気がする)」とか、そんな話になる。いろんな作家さんと話してることだけど、例えば人が来るイベントでも「だからって(どの作家サンも)売れてるとは限らない」、「これが欲しい、ではなくて、こうやって作ってるのか、自分も作ってみよう、という見方をしてる人が多い」、そしてそこから派生して「買いたいではなく売りたい」。作り手と買い手のボーダーはどんどんなくなってきてて(およそどんなモノでも「お手軽キット」が手に入る)、加えて「なるべくモノを買わないようにしよう」という抑止力が働いてる気がするのだ、ここ最近は。
『「断捨離」の影響じゃない?』とはまなちゃんの弁。なるほど、そういう見方もあるか。お互いに『まぁ、自分について考えれば、ほいほいとモノは買わないよね』と苦笑い。確かにそうなんだけどね。

「消費は美徳」は既にとっくに過去の話だけど、流行の目まぐるしさは拍車がかかってる気がする。「食べるラー油」がどこでも売り切れてたのはいつの話だっけ。いまじゃ商品を目にすることもなくなってしまったけど誰も気にしていない(よーに思う)し、「塩糀」だってそろそろじゃん?流行の仕掛け人て人がいて、「次はこれです!」とばばーんと出して宣伝してがっと売ってそれで終わる。続けない。すぐに「次」を仕掛ける。そういう具合に世の中を廻してるとしか思えない。つまるところ「生き残る」ことを考えない、てことなんかな。その方が「生きていける」てこと?ダメじゃん、ちぎり屋。つか、どの作家も難しいじゃん、それは。手作り作家に未来はあるのか?!て問題に関しては「活路はあると信じて続けたい」とゆーしかないやね。がっくりさせたらすみません、作家諸氏殿。でもみなさんだって漠然とはそう思ってるでしょ?「活路はない」と思って作り続けられる人はいないしね。

「よいな」に行ったのは、6月いっぱいまでの委託継続更新と「参加費(棚代)」の支払い。5月の売り上げはこの参加費がかろーじで出たくらいで、交通費は出てない。つまり数字に関して言えば赤。継続についてちょっと悩んだのだけど、ともかく出しておくことにしたのだ。真っ赤なら辞めたと思うけどねぇ。微妙だし。6月で好転してくれることを祈るばかり。

帰る頃には雨もすっかりやんで、薄日が差してた。帰宅してからはせっせと新作豆本の表紙作り。そーそ、昨日書き忘れたけど、岡山の蟲文庫さんの企画展に参加したのはいつだったっけ、と「作家出納帳」を引っ張り出して探したのね。『おぼえとくこと』を売った記憶があって、てことは04年以降あたりかなぁと思って見てたら、06年1月だった。どこをどう経由してこの蟲文庫さんの話が来たのかすーっかり忘れてて、ちょっと焦る。にしても、当時はよくまーこんだけあちこち出展(店)してたなぁとつくづく思ってしまった。年間で30本くらい出してもんな。ノートにはいまはないギャラリーの名前もたくさんあった。よくここまで生き残ってきたよな、マジで。みなさんのおかげです、はい。
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by yukimaru156 | 2012-05-29 01:01 | 我思う | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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