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殺陣を見るのが好きだ (もしくは「るろうに剣心」と「銀魂」)

こないだ「るろうに剣心」を観たときのブログで『殺陣についてはまた書く』みたいなことを書いた気がするので書く。いや、そんな大それたこと書くつもりはないんだけど、何となくね、気になってて。
あたしは映画のアクションとか殺陣とか観るのが好きだ。かっこいい立ち回りは見ててすかっとするし、わくわくするし、何つーかもー「自分がそこで立ち回ってるような爽快感」が味わえるのよね。「殺陣」と書いたけど、これはチャンバラに限らず、「俳優たちが肉体もしくは武器を使って格闘する一連の動作」をこう呼ぶのだ。(ホントにそーかと思っていま調べた。合ってた) 

殺陣は、ちゃんと殺陣師と呼ばれる人たちがいて指導する。ヘタレな俳優がやってもそれなりに見えることは見えるけど、一連の動作に無駄があったり「段取り」が見えたりしてちょっと興醒めすることもある。ただ、ちょっと話がそれるけど、“ヘタレな役者がやってもカメラ位置がイイとよく見えるんだな”と感心したことがある。某ハリウッド作品で。殺陣はただのケンカを撮ってるわけじゃないので、アングルとか間合いとかカットも大事なんだよね。監督、わかってんなぁ、カメラマンがイイんかな、と思ったりもした。(あ、あと音声も大事ね。リアルかそーでないか、意外にわかるもんだし)

もともと「殺陣」はチャンバラを指してたわけで(始まりは新国劇というから、そー古い言葉でもない。ちなみに「たて」ではなく「さつじん」と読んでたそーだ)、過日の「るろうに剣心」で、久々にすかっとする殺陣を見せてもらったなぁ、と思った。まぁ、そんなにいっぱい殺陣のある映画を見てるわけじゃないんだけどさ。「フツーに斬り合う」殺陣ではなくて、主役である剣心がただの「刀の使い手」ではなく「飛天御剣流の使い手」で「他に抜きんでて強い」てことがわからないといけないから、そこんとこが殺陣師の腕なんだろな、と思いつつ。(エンドロールで「殺陣師」の肩書きを探してたら「剣術指導」になってた…「殺陣師」とは言わないのか、とちょびっと残念だった) まぁ、惜しむらくはその一連の動作が早すぎて、何がどうなったのかよくわからないうちに(文字通り瞬殺されてて)終わったところも多々あったのがホントに残念。(スロー再生でも一度観たいわぁ)

随分前、たまたまCSのチャンネルを見てたら、ジャッキー・チェンの「アクション講座 中級編」てのをやってて、彼が真面目にアクションについて語ったり、弟子を使って指導しながら解説してたのね。当然、実際に殴るわけではなくて「殴ってるように見せる」わけだから、そこをどうするか、みたいな話で、殴り合いのあと吹き飛ばされた俳優へのダメ出しで、『彼がいま倒れた位置はカメラに近すぎ。飛ばされるこの瞬間に彼はカメラ位置を確認しなければならない』とか、『この組み手の最中、ここで主役の顔を隠してるからNG』とかさ、いろいろあってほほーう、と唸ってしまった。これで中級なら上級はどんなだ?とか。(結局見れなかった、つかやってなかった)
殺陣は、ひとりが上手くてもダメなわけで、人数が多ければ多いほど、彼らの資質と呼吸が合ってないといけない。いまのアクションにワイヤーは欠かせない小道具だけど、それを「無理のない自然な跳躍」に見せるためには、それを操作する人たちとの呼吸も大事だし(もちろん俳優の身体能力も大事だけど)、そう考えるとあたしの殺陣好きって、「一糸乱れのない大勢のダンスシーンを観るのが好き」というのと似てるのかもな、と思った。

殺陣とカンケイないけど、そーいや剣心と「銀魂」の銀さんて似てるとこがあるよな、とふと思ってしまった。性格も容姿も全然違うんだけど、「幕末に天人(あまんど)が宇宙から江戸に攻めて来て、壮絶な闘いの挙句、幕府は江戸を開放、そして廃刀令」という、活躍した侍たちには何ともつらい現実を受け入れ、過去を捨てて生きてくあたりが。銀さんはかつては「白夜叉」として幕府にも怖れられた存在だったのだけど、いまは(非日常的な日常を)へらへらと暮らしてて、廃刀令からは木刀(「洞爺湖」と入ってる)を下げてる。これについて
『おしゃぶりみたいなモンだ、これがないと落ち着かねぇだけなんだよ』
と言ってるけど、でもそれに固執することも誇示することもない。剣心の逆刃刀同様、「人を斬るため」ではないんだよね。自分が自分であるための1本(一振り、か)。やっぱかっこいーよな、刀は。それが木刀でも逆刃刀でも。

明日はハハと日帰りバスツアー!なので、チチは今日から初の「単独お泊り」、ショートスティ。さーて、どーなりますことやら。朝7時に新宿なんで、もー寝ます。つか、寝られるのかなぁ…いつもより3時間以上早いわ。
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by yukimaru156 | 2012-09-06 00:10 | 我思う | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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