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アフタースクール  08年 日本

「いい映画」というのは人によってくくり方がいろいろだと思うけど、あたしの場合は「気持ちよく騙されること」も入る。気持ちよく騙してくれてナンボだ、とゆーか、そゆのが観終わったあとに“あー、おもしろかったー”になる気がする。
公開当時、なかなか評判がよかったのに観そびれてて、今日、やっと(録画しておいた)この「アフタースクール」を観ることができた。大泉洋ってこの映画あたりから評判になって(?)、いろいろ出演が続くようになったんじゃなかったかな。

美人の奥さんとやがて生まれてくる赤ちゃんににこやかに挨拶をして会社に行ったはずの優しい夫が、奥さんが産気づいても帰宅しない。それどころか、心配してる幼馴染(大泉洋)は、その夫を探してる探偵に付き合わされてあれこれ巻き込まれる羽目に陥る。ヤクザに借金して首の廻らない状況にありながらもそれなりに頭のキレそうな探偵に佐々木内蔵助、突然蒸発した、大手企業に勤める幼馴染に堺雅人。この3人が同級生だったことから話は軽やかに展開し、いわくありげな依頼人やら警察やらが絡んで、蒸発の真相も含めて予想外の結末まで一気になだれ込んでいく。
キャッチコピーは「甘く見てると騙されますよ」。ホントにその通りで、単なる「巻き込まれ系」な主人公だと思ってた大泉が、“いやちょっと違うんじゃね?”と思うところは当たってても、そこからさらに話が転がってくので先が読めず、最後はすっきり爽快、あー騙された、おもしろかった!になる。

まぁ、そういうわけなのであまり詳しくは書けないのだけど、一緒に観たハハも満足してた。
同窓会があったばっかりだから、てわけでもないけど、録画が溜まってる中からこれを選んだのはそのせいかな、とも思う。「同級生っていいもんだぜぃ」て話ではないのだけどさ。大泉の
『学校は退屈なところじゃなくて、お前が学校を退屈にしてただけだ』
って台詞は、社会人になっても付き合える「同級生」を持つことができなかった人への強烈なパンチになるんじゃないかな。同級生って、社会人になってからでは絶対作れない友達だからねぇ。何の損得もしがらみもなく、成人しても「知ってるようで知らなかった一面」を互いに曝け出しても、付き合える仲。あ、やっぱ「同級生はいいもんだ」に落ち着くんかな。
それぞれが適役で、いい味出し始めた中年で、世の中を知ってきてるけどまだガキなところもあって、この年代には「その両方がわかる」から親近感も湧くかもしれない。

この監督の映画はこれが3本目だけど、本作でアカデミー賞の優秀脚本賞を取り、昨年?一昨年かな、『鍵泥棒のメソッド』でも賞を取った。前後は忘れたけど『運命じゃない人』も話題になったよな。どれも観てないので機会があったら逃さないよーにしないと。
クスクス笑って、読めない展開にちょっとドキドキして、観終わってすっきりしたい人はにオススメです。

今日はオーダー含めてちょっと制作して、ハハと美味しいさっぱりサラダを作った。すりおろしたニンニクと玉ねぎの中に、アボガドときゅうりとレタスと夏みかん。あと塩胡椒を少々。サラダの中に夏みかん、てなかなか美味しいですよん。にんにくをたっぷり入れたので辛味も効いて、夏バテにもいいかも。よかったらお試しあれ。
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by yukimaru156 | 2013-05-15 02:08 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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