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  ディックとギーガーにTKOされる

昨日の反省もどこへやらで、何ともまー不甲斐ない1日。相変わらずちょこちょこ片付けて、ちょこちょこ制作して、合い間にチチの世話したりして、でぽかぽか陽気に誘われてふらふらとお散歩。空気は冷たいけどね、いい感じの天気だったんだもん。

で、その「ふらふら」の延長で古本屋に入り、隣に立つあんちゃんが手にしっかり「鉄コン筋クリート」全3巻と(あ、こないだ行った「鉄コン 仏版」のあった店とは別の古本屋ね。B・オフでなく)、大友克洋の「さよならニッポン」を抱えてたので内心でにんまり。いい選択だわよ、あんちゃん。ガテン系っぽい、でものっそりしたあんちゃんだったけど。(付き合わせてる後輩を気にしつつもじっくり本棚見てるとこもなかなか) あれ4冊でいくらなのかなーと思いながら翻訳本の棚を見てて、見つけてしまった、P・K・ディックの短編集「悪夢機械」。あぅ~と唸りつつ、表紙の傷み具合に泣きつつ、一度は棚に戻すもまた引っ張り出し、決めた。

 だって表紙がギーガーなんだもん!

この傷み具合を差っ引いても、やっぱり“これを手にする機会はもーあるまい、買うしかない”と思えてさ。ギーガーは有名なイラストレーターで造形もやってて、映画もいろいろ携わってるけど最も有名なのがかの「エイリアン」。未知の宇宙生物をあの形にしたことで、映画やイラストの世界に与えた影響はものすごかったろーと思うんだよね。真似っこいっぱい出てきたし。当時、出版された画集はン万円もしてて本屋でタメ息ついてたけど、バブル真っ盛りだったから持ってる人もいっぱいいるんじゃないのかなー。
それとディックの組み合わせ、てのが憎い。もーTKO(てくにかるのっくあうと)に近い気がする。このSF作家もまた信奉者の多い人で(あたしは長編よか短編の方が好きだ。有名なのは「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」に代表される長編だけど)、いまだに新訳も含めて本屋によく並んでるのを見かける。(いまちょっと調べてみた。53年の生涯で44の長編と121の短編を書いたそーだ。あたしが知ってるのなんて2、3割程度だなぁ)
しかし新潮社がこれを出してたことにもちょっとびっくりだ。SFなんか出してたんだ、ここ。ハヤカワとサンリオSF、ここが廃刊してからは創元推理から出版された、と紹介されてたけど、新潮社の名前はどこにもない。もしかしたらえらい高値のつくレア物だったりして。ちなみにお値段230円でした。倍値でいいから、もちょっとキレイな状態で欲しかったなぁ。ぼろぼろ、てほどでもないんだけどね。

先のあんちゃんがレジに行ったので、続けて並んだ。1000円出してた。ばーちゃんが『はい、ちょうどいただきます』と言って受け取ってた。「鉄コン」と「さよならニッポン」の4冊で1000円なのか…何つーか、ちょびっとフクザツだった。

たっぷり2時間のお散歩のあと、制作続行のはずがガマンできずに「悪夢機械」の1編…だけでなく2編を読む。彼の作品もいろいろ読み返したくなってきてしまった…ここ最近、ホントにSFづいてるなぁ。買ったけど未読のSFもいっぱいあるのに。
夜はちゃんと作った…とゆーより、「仕込み」に専念した感じだけどね。もー「あるもの」からどんどん整理してこーと思って。
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by yukimaru156 | 2014-01-28 02:04 | そんな1日 | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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