チチのがんばり? と1円切手に不満 とクロフツの『樽』読了
『自分は何が出来るのか、何だったらがんばれるのか考えて欲しい。でないとあたしたちも助けようというキモチになれない』
とゆーと、チチいわく『できるのは食べることだけ』。それはがんばるとかがんばれないとかの問題とは全然別物じゃんか。ぷん!
休日なんだけど、人形ケース磨いたり買い物に出たり日中はぱたぱたと動いてた。夜には手紙書いたり。そーそ、4月から50円は51円に、80円は82円になるんだけどさ、当然1円切手と2円切手が発行されると思いきや、1円は昔ながらのイトーさんなのね。(いまの子は知らないんだよ。1000円札の顔だった時を知らないから) 2円切手はまぁ悪くない図柄なんだけど、既存の50円切手にこの1円を貼る気にはなれないなぁ。いま持ってる50円のぷーさん切手は宅急便とかに使うことにしよう。(使えないのがイタダキ物のばりぃさん切手…もったいなくていまだに使えないでいる) これからしばらくは51円や82円の記念切手が発行されるのかなぁ。さらなる増税(来年10月だっけ?「様子を見て検討する」とか言ってたけどぜってーやるよな、これ)まで出なかったりしてね。明日、郵便局行ったらちょっとチェックしてみよう。
先日、推理小説の古典、F・W・クロフツの『樽』を読了した。結構な厚さなんだけど、さすが乱歩に『リアリズム推理小説の最高峰』と言わしめただけあった。
荷馬車が行き交う時代のロンドン、そしてパリ。波止場で積み下ろされた樽のひとつが破損し、中から大量の金貨と女性の死体が発見される。誰から誰宛ての荷だったのか、死体の女性は誰か。荷受人は姿を消し、そして樽も消える。凄腕の警察官や探偵は出てこない。地道な捜査と丹念な仕事の積み重ねで次々に新しい証拠や供述を得るのだけど、と同時に謎も深まる。樽は2つになり、容疑者たちのアリバイは完璧で動機も不明。ロンドンとパリを激しく行き交っては真相に近づこうとするのだけど、逆に遠のいていく始末。
波止場の人夫から馬方、執事から上流階級の人間たちまで、登場する者たちは誰もが捜査に協力的で、かつ、彼らが自分の職務を忠実に全うしていたことがわかる。これだけ善良な一般市民しか出てこない推理小説はいまはないんじゃないかと思うほどだ。もちろん警察も検察も弁護人も、誰ひとりとして「灰色を黒」とはせず、確証を得るために些細なことにも裏を取るために尽力する。何か読んでて清々しいほどで、こんな猟奇的殺人なのに登場人物の中に犯人はいないんじゃないかとさえ思えるのだ。いるんだけどね。
初版発行は1965年(あたしが生まれる前だ!)、いま手にしている古本は1999年発行で62版。名作古典てのは色褪せないもんなんだな、と改めて思った。
ハガキは52円になるようだよー。で、11年半ぶりに復活する2円切手のウサギがモフモフで可愛いと評判(笑)
ついでに、1円切手の像は「郵便制度の父」の前島密らしい。
え、ハガキは51円て聞いたよ!でもって1円はイトーさんだったけど…?ガセかまされた…?(笑)
1円切手が前島密なのも、Wikipediaにも日本郵便のサイトにも書かれてるよん。伊藤博文は戦前の記念はがきの図案になってるっぽいのと、記念切手が出たことがあるだけみたい。
ちなみに前の2円切手は秋田犬。そういえば見た覚えあるなぁ。