人気ブログランキング | 話題のタグを見る

  パークランド ケネディ暗殺、真実の4日間 2013年アメリカ

1963年、テキサス州ダラス。史上最悪の殺人事件とまで言われる、アメリカ大統領の暗殺。しかも大統領就任のパレード中という衆人環視の中で起きた事件で、世界に与えた衝撃は凄まじいものだった。(もちろんあたしは生まれてないですが) 
ガクセイのとき、落合信彦のノンフィクンション「2039年の真実」を読んで感銘を受けた身としては、これはぜひ観なくては!と思ってたにもかかわらずあっちゅー間に公開が終わってしまい、近所の映画館に来るのをこれ幸いと雨(つか台風)の中を行ってきた次第。そしてその甲斐があったか、とゆーと残念ながらそーでもなかった…悔しい。時間を返せたー言わないが。

華々しいパレードの最中に銃撃に倒れたケネディの、その後の4日間を描いたもので、それはそれで紛れもなく「真実」なのだろうけど、後日あれこれ取沙汰された謀略説やらオズワルド冤罪説、その他もろもろの謎には一切触れていない。そこがもー腹立つやら物足りないやらで観てて“期待したあたしがバカ?”とか思ってしまった。
熱狂するパレードの中、ベストポジションで当時はまだ珍しかった8ミリで録画していた男の不運、緊急外来で受け付けた医師の困惑、『30年間、1度も死者を出さなかった』ことが誇りだったシークレットサービスの最悪の失態、「殺人事件」として扱うのか否かもめるダラス市警とFBI、情報が錯綜する中、暗殺犯オズワルドを要注意人物として認識していたはずの新聞社の隠蔽、そしてそのオズワルドの実兄の苦悩…思いがけずも「世紀の大事件」に関わることになってしまった者たちの4日間を描いてるのだけど、「だけ」であって彼らにつながりがあるわけでもドラマが語られるわけでもない。物足りない、としか言いようがない。

「2039年の真実」とは、この事件に関する資料は極秘であり、その機密文書の公開が可能となるのが2039年、というところからきてる。(映画を観る前に再読したいと思ってたけど当然そんな余裕はなかった) この本では、オズワルド単独犯行説の否定、パレードルートの直前の変更、暗殺に使われた銃や、弾道の矛盾、証言者の嘘といった様々な不審点から、ケネディが大統領になると困る人たち、軍需産業やマフィア、そして政界にまで言及してるのだけど、そういう類のことには映画では全く触れてなくて、ただ「こういうことがありました」で終わってしまってる。いったい何が描きたかったのかなぁ。確かケビン・コスナー主演で『J・F・K』てのがあったけど、こっちの方がまだマシだった気がする…と言いつつ、内容をすっかり忘れてしまってるんだけどさ。
やっぱり事件の真相ってやつは2039年まで待て、てことなのかね。落合いわく『そのとき事件の当事者で生き残っている者はいないだろう、そしてそれこそが「狙い」なのだ』て話だな。

台風が来るってんで、夜帰宅するとオトート1号が来てた。明日朝、出勤できないと困る、てんでわざわざやって来たんだけど、どーなんだろな。これ書いてる現在、2時40分。雨は激しいけど台風って感じでもない。明日は台風一過でまた暑くなるらしーけど、あたしは今日の分を挽回すべく、「引きこもりちぎちぎ」といきます。気張らねば。
名前
URL
削除用パスワード
by yukimaru156 | 2014-10-06 02:48 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


by yukimaru156