中国骨董の査定人来たる

朝起きて、頭がガンガンでがっくりした…まだ続いてんのかー、てうんざり気分で。何だろな、ホントにこれ。まだ痛むし、何かをやろうって気分になれない。正直、滅入る。首ちょっと動かすだけで、激痛とまでは言わないけど鈍痛が走るし。
週明けの火曜に、先日の健診結果を聞くために病院へ行くので、そのときにどーしたものかと訊くつもりしてるのだけど、それまでこの調子なんだろか…ふぅ。

午後、今度は中国骨董の査定に人が来ることになってて、ハハとその他のモノを物色してたらぴんぽん。あっちゅー間にその時間になったわけだ。
IS氏のことはポスティングされてたチラシを見て連絡したのだけど、そのチラシによると(中国骨董だけでなく日本の骨董から家具なんかも見てる)、1971年生まれであたしよか年下。誠実そーな腰の低い男性だった。

見てもらうのは、じっさまが中国へ赴任してたとき、何かと世話してあげた中国人から別れ際にもらった画帳。絹紙に描かれた繊細な絵で、明の時代の高名な画家、仇瑛作という。この仇瑛、贋作が多いことでも知られてるそーで、じゃあニセモンかなーと思ってたらどうも判別がつかない様子。ただ、表紙に使われてるのは『やや新しい』らしく、『でも贋作とは限らない』と言うことで協議の結果、いま来日してる中国の知人に見てもらい、そこで判断してもらうのでいいか、てことになった。そのためには借りなくてはならない、と言われたので承知して、簡単な文書を取り交わしたりもした。
見てもらったのはそれでだけではなく、話の合間にじっさまが持ってた棟方志功の話とか(家族が知らないうちにじっさまが売り飛ばしてしまったのでいまはない)、急須だけで20、30はすぐ出て来る、価値はともかく大皿も山のよーにある、なんて話をする。ハハの口から語られる作家の名前にいちいち頷いたり驚いたりして、そんな反応見てるだけでもちょっと楽しかった。

IS氏は『自分は(美術骨董で)ギャンブルはしない』と言う。
『高いものを買って、それを2年寝かせて高く売るといったことはしないで、欲しいと言われる人がいるものに対して「売ってもいい」という値段で買い取って、「買いやすい」と思ってもらう値段で売る、というやり方でやっています。どんなにいいものでも、それを欲しいと思う人がいないようでは売買は成立しない。引き取って寝かせておく、というのが嫌なんですね』

モノの価値というのは、時代だけでなく人によっても変わる。いちお作家してるおかげでか、それについてはよく考えるようになった。そのモノに対して、原価だとか質だとかに目や思考がいってしまう人もいれば、「いいと思う自分に素直に従う」人もいる。「骨董だから」「◯◯作だから」と言う人もいるだろう。でも肝心なのは、それらがどういう理由であれ「ちゃんと流通すること」だと思う。
我が家には価値無価値のわからないモノがいっぱいあるが、それらが眠っているのは至極もったいないことで(使ってるモノもある。誰の作だが使ってる、て話をすると『価値あるものだから大事にしまってある、と言うのは残念な話で、それはとてもいいことです』とIS氏は嬉しそうだった)、だから「欲しいと思う人の手に渡って欲しい」とあたしは思ってる。父やじっさまの思い入れや思い出なんかはあたしは共有してないので、正直な話、なるべく高く買って欲しい、とは思っていない。そりゃ、ぼったくられるのは嫌だけどさ。

さて、この話にはまだ続きがある。
何だかんだで(骨董もあれこれ並べたりして)、IS氏が帰ったのが4時近く。(ざっと3時間はいたことになる) あたしはそれからばたばたと仕事へ行き、帰宅したのが10時過ぎ。(行ったら、今日の大変さを物語る残骸が積み上げられてた) 帰宅と同時にハハが『あれからまたISさんから電話があり、これからまた来てもいいかと言われて来た、あの画帳が売れた』と言うので驚いた。IS氏が戻って中国の知人に見せたところ、『明の時代よりちょっとこっち、清のころのもので、本物は1枚に複数落款されてるのだが、この画帳には落款が1つしかない。非常によく出来た模写』であることがわかった。ただ、これはこれでいいもので、欲しいと言う人がいるがどうか、という話だった。ハハは了承し、その価格で売った。
IS氏とは初見だし、この話だって疑えばキリはない。この機会を逃せば中国人は帰国し、IS氏は今度はこれを(近日中に訪れるという)香港へ持参して、また然るべき人に見てもらったり何だりしなくてはならないということだったけど、それだって…ではある。あるけど、こういうのはタイミングだと思う。ハハも同意見。すごく高い値段ではないが、決して安価な値段でもない。だからこれでいいのだ。

頭痛ではになく首痛ではないのかとか、今夜の夕飯はお隣からもらった(新潟へ行った旦那さんが漁師からもらったという)大量の蛤、て話とか、まだ書くことあるんたけど本日はここまで、てことで。
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by yukimaru156 | 2016-01-17 01:06 | そんな1日 | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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