人気ブログランキング | 話題のタグを見る

  団地  2016年 日本

観終わって、さてどー感想書いたものやら…と思ってしまった。たぶん、このタイトルで観た人の大半は予期してなかったであろう展開で、あたし的には「反則スレスレ」の技だ。これはこれでアリ、という映画も多いけど、これはちょっと許容範囲を超えてる気がする。ここではネタバレしないことを身上としてるので書かないけどさ。

『団地は、噂のコインロッカーやねぇ』
て台詞(予告にも映画のチラシにもあった)は、団地どころか戸建て以外での生活をしたことのないあたしでさえ、そーなのだろーなーと思わせるけど、「その噂に尾ひれがついてどーしたこーした、団地ってやぁねぇ」とか、「いやでも団地ってのもそー悪いもんじゃないよ」で落ち着く話かと思いきや、そのどちらでもない。着地点がまるで違うのだ。そのオチでどー思えと?! て感じ。団地への嫌悪感が増すわけでもなければ、でも下町みたいな世話焼きも楽しいじゃない、にもならない。
主演2人が藤山直美と岸部一徳。2人ともキライではないし、上手いと思わせる人たちなので安心して観てたけど、そんで妙な日本語(効果きしめんです、とか)を使う、いちいち突っ込まないと会話が進まない斉藤工も悪くないのだけど、何だかなぁ~。やっぱ脚本だよなぁ。監督と一緒だったっけか。

あたしが期待したのは、芸達者な人たちが繰り広げる「しゃべくりワールド」だったんだけど、空回りとまではいかなくともいまひとつ。団地の、根も葉もない噂がひとり歩きして、やがて『(最近見かけない夫、岸辺)は殺されてるんやないかと思う』てひと言から、そしてその妻(藤山)が肯定も否定もしなかったことからまた話がでかくなってってしまうのだけど、岸辺が「引きこもり」になる理由もたいしたことではなくて、藤山が沈黙する理由も不明で、そうして2人して団地を振り回したいのか何なのかもよくわからない。
2人は老舗の漢方薬局を畳んで団地に越してきたのだけど(そして斉藤はそこの常連だった)、この2人が部屋を閉め切って漢方薬を作る工程は、些細なシーンながら呼吸がぴたりと合っててよかった。生薬をきっちり測り、室温や湿気を気にしながら、黙々と作業を進める。あー、漢方ってこうやって作るのか~、大変な作業だなー、と感心しつつ、でも長い間、こうやって2人で漢方を作ってきたのだな、というのが何とも微笑ましくて、夫婦の理想の形のひとつのように思えた。

それで何なんだ、あのラストは。久々に「呆気にとられる」映画を観たわ。『団地は何があってもおかしくない』て台詞があるけど、それにもホドがあるし。つか、この舞台が団地である理由が全然ないし。やれやれふぅ。

映画は1人で観て、それからハハと待ち合わせて経堂でランチ&買い物。姪のバレエの発表会に呼ばれて、何か贈りたい、と言うのでそのオツキアイ。いい買い物が出来てよかった。
で、帰宅してから『完璧な1日』の制作…というより補整? うまく行くかどーか不明のまま手をつけ、終えたいまもまだ疑問符。作品の出来の良し悪しは、もう見る人に委ねるしかない、みたいな。これで完成ではなく、まだもう少し残ってる。
そーそ、帰りに本屋で『はんだくん』の7巻を買った。買わなくてよかったよーな買い物だった…最終巻は6巻で、今回はその付録みたいなもんなんだけどね。ちょっとがっかり。もう1冊、古本屋でD・カーの『髑髏城』も買った。何か古典みたいなのも読みたくなってさ。いつ読めるかわからんけど。






(ーー;)
名前
URL
削除用パスワード
by yukimaru156 | 2016-09-15 00:43 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


by yukimaru156