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  亜人  2017年 日本

殺しても死なない人間、亜人。最初の亜人が見つかったのは26年前のアフリカ。以降、何体か確認され、いまでは…何人とあったかな。数十人程度。て冒頭の解説から始まり、マンガ、アニメとは別の、研修医という設定の永井圭の人体実験のシーンとなる。たまたま交通事故に遭い、「轢かれたのに死ななかった、生き返った」てことで「亜人」と認定され、政府の管理下のもと、非道な人体実験で(これでもかってくらい何度も)殺されてるのだ。そこへ現れるのが同じ亜人である「佐藤さん」と「田中さん」。(2人ともいかにも偽名なんだけど、ホントに佐藤と田中だったら笑える)

ここからの、佐藤さん(綾野剛)のアクションが素晴らしい。アクション好きのあたしにとってはわくわくだ。で、見事永井の救出劇となるのだけど、10巻以上(?)続くマンガや2シーズンたっぷりやったアニメのままやるわけにはいかないのでいろいろと端折ってはいる。(高校生だった永井が研修医になったのも含めて) この端折り方、悪くないと思う。むしろすっきりしたというか、わかりやすくなったんじゃないかな。

マンガではどうだか知らないけど、アニメを観ててわからなかったところ(つまり亜人とは何なのか、とか)は、映画でもわからないまま。もしかしたらマンガでもそこにはまだ触れられていないのかもしれない。
ま、それはともかくとして。
亜人には「死なない」てことの他にもうひとつ特徴がある。IBMと呼ばれる(映画ではこの名称は使ってなかった)、黒い霧のような巨人が体内から放出でき、かつ、それらを動かすことができるのだ。もっとも、操れるのか、というとどうもそうではないような、意思に反するわけではないけど思うように出せるものでもないらしい。ここんとこもアニメ同様謎のままだ。

永井が体験したような壮絶な拷問ともいうべき人体実験を、それ以上の過酷さで味わってきた佐藤と田中は、人間に対する復讐心でいっぱいで、国家戦略としてそれを容認してきた政府や関係者らへの憎悪はあっても、無関係な人は巻き込みたくない、なるなら穏やかに過ごしたいと考える永井とは決裂。そして対決することになる。「死なない人間」vs「死なない人間」となるわけで、それって終わりはあるのか? とか思うとこでもある。いや、終わるけどね、いちおー。

映画「るろうに剣心」のスタッフが再集結し、「いままで誰も見たことのないアクションをやろう」という意気込みで挑んだ本作。確かに素晴らしいし、佐藤vs警察の特務機関SATの見応えは充分。神経針打たれたら即座に自分の腕を切り落とすとか(すぐ再生する)、窮地に陥ったら自分の頭ふっ飛ばして「リセット」して反撃するとか、息もつかせないアクションの連続でSATたちが次々と倒れてくのは爽快ですらある。佐藤は元軍人という設定なので(映画では触れられてなかったけど)、キレキレのアクションも説得力がある。よくぞここまで鍛えてくれました、綾野剛。キミのマッパには思わずニヤけてヨダレが出てしまったぞ。

ただ、それでねぇ~、ラストは亜人対亜人、佐藤と永井の対決となるわけだけど、2人の果てしない闘い、かとゆーとちょっと違うんだな。前述のIBM(永井はユウレイ、政府側にいる亜人の女の子は黒ちゃんとか呼んでる)がいるから、アクション+CG合成、となるわけよ。となると、あたしが見たいと思うアクションとはちょっと違ってくる。それが惜しい。
惜しいと思うとこは他にもいくつかあって、いちいち書かないけど、それぞれの人物をもう少し掘り下げて描いてもよかったんじゃないかなーと思う。それを描くことによってせっかくの勢いが削がれる場合もあるけどね、ちょっとしたシーンや台詞で厚みができる場合もあるからね。

マンガでは佐藤はもーちょい年配とゆーか、一緒した友人と以前「やるなら小日向文世」とか言ってたんだけど(堺雅人もかな?)、綾野はがんばって似せてた。小日向があのキレキレのアクションやってくれてたら惚れてたと思うけどね。

夕方帰宅して、それからせっせと制作と値札付け。貼り替えなくてはいけないのもあったのだけど、マステ使用を義務づけられてた豆本のマステを剥がしたらべたべたで参った。あってよかった、シール剥がし。
そんでいま、納品書を書き終え、それぞれのパッキングも済み、あとは一筆書いて梱包するだけ。明日、早番なんだけど、やっちまう方がいいかなぁ。午後は雨とゆーしな。








( ̄ー ̄)


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by yukimaru156 | 2017-10-12 00:50 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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