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さいとうよしかずの絵本「でんちがきれた原画展」

ホントは日曜に行くつもりしてたのだけど、それを月曜にしたのは「土曜日に天ぷらが余らなかったから」だ。高円寺の「猫の額」さんにしろ、このギャラリー犀の斉藤さんにしろ、天ぷら持参で行くとそれだけで「ウハウハ」な顔してくれて、そのあとの待遇がいい。つーか、持参して“わーい”な顔しない人の方が少ない、ってのはありがたいし嬉しいモンだ。アレを山のよーに毎日捨ててる、ってのがいまだに慣れなくてねぇ。持ち帰る度にリョーシンは『こんなに捨ててバチが当たるわ』とぼやくけど、だからってウチで処理できる量でもないしさ。

斉藤氏はギャラリー犀のオーナーであると同時に「イラストレーター」であり、講師もしてたりする。話をすると気さくで楽しいけど、実は結構すごい人でホントは「とても恐れ多い」人でもある。(そういう作家サンとかを何人か知ってるけど、そういう実力のある人って「人を見下す目線」は持たないモンなんではと感心したりもする)
話がそれた。
『でんちがきれた』は、生保協会の「第1回家族のきずな絵本コンテスト」で大賞を取り、絵本化された。ただし、これは協会が公立の図書館や読み聞かせの会に贈呈するもので、市販絵本ではない。(先着20名に絵本がプレゼントされる、ということだったけど、初日(金曜)が無理な時点で諦めてた) もっとも、市販されていないとはいえ、この原画展後でもギャラリーで『見せてください!』と言えばすぐ出してくれると思う。(たぶん、ホメ殺せば茶菓子もつく)

「家族のきずな」をテーマにしてるけど、と同時にこの絵本は「死」をも扱っている。絵本でこれを扱うのは難しい。淋しい、悲しい、つらい、ただ泣ける。それらを書くのは簡単だ。でも「どう料理して「絵本」という形にするのか」はすごーく難しいことだと思う。湿っぽさや寂寥感、喪失感とは無縁ではないとみんな知ってるからで、読み手にとって「死」が起承転結の「転」にあたるならば「結」が大事とゆーか。もちろん何でもそーだけどね、それを子供に対してどう説明するかが問題とゆーかね。だって重く書きたくないからって軽く扱っていいモンでもないわけだし。
この絵本は、単純だけど“こんな別れ方っていいよな”と思える。自分が死ぬとき、その「在り方」のその一歩先の、「涙してくれるであろう人たち」を想う気持ちを忘れずにいたいよな、と。

お客さんがひとりもいなかったせいか、ついお喋りに夢中になってしまい、あやうくそば屋の出勤時間に遅れるとこだった。も少し早くギャラリーに到着する予定だったのに、あろーことか人身事故で井の頭線が30分近く止まってしまったのだ。この線が止まるのって結構珍しい。
このところ夜になると冷え込むせいか、揚げ物がよく出る。かき揚げ100枚作ってたら『イカ天がない』と言われ、そっちにシフトしたら『今度はあさり(かき揚げ)』とのたまう。あたしが何してるか見てから言え!っつーか、知るかよもー、とゆー境地に入る。本社のオエライさんたちの意向で「揚げ物は切らさないこと」ってのがあるんだけど、あたしの腕は2本だ。みんな目一杯自分の仕事してるのだ。そーゆー状態で何かが売り切れても文句ゆーなよ、と思う。こっちだって文句言わずに作ってんだからさ。

さーて、しんどかった5連チャンそば屋も本日で終り!これからの3日間は「ちぎりまくり」。(でもヒンシュク覚悟でオデカケもするつもり) そんで1日には千倉へGOだぜぃ!

 「でんちがきれた」原画展 ~4/29(水) 12時~19時(最終日17時まで) 
 ギャラリー犀(三鷹駅北口より徒歩7分) http://www.mmjp.or.jp/saito/
Commented by at 2009-04-29 00:12 x
「でんちがきれた」と私自身褒めてくれて
ありがとうございます。
これからも褒め倒して下さい。
Commented by 雪丸 at 2009-04-29 00:40 x
おおっ、犀さんこんにちはです!初コメ、ありがたうございます!犀さんの「電池」はもーしばらくはもつんじゃないですかね?あたしがそば屋にいる限りは天ぷら持参しますので(^^) あたしもそば屋の天ぷらの腕だけでなく、ちぎり屋の腕も褒めてもらえるよーがんばりますです!
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by yukimaru156 | 2009-04-28 02:04 | 行った観た読んだ | Comments(2)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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