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ROOKIES 卒業

09年 日本
な~んも考えないで観れて、でもってちょいとばかし胸が熱くなって「夢にときめけ 明日にきらめけ」たらいいなー、などと思いながら行ってきた。ドラマは(なぜか)毎度観てたし。あれは去年か、一昨年か?去年か。毎週熱くなって観てたわけではないのだけど、それなりに感動することもあったし、ああいう「熱さ」はキライではないのでね。

熱血教師が、かつては純真な球児だった(?)けど、試合中の大乱闘という不祥事からすーっかり「悪ガキ」共になってしまった連中をひとつにまとめ、一緒に甲子園を目指す、というのがドラマのあらすじ。タバコはやるわ、ケンカ上等だわ、授業なんかまともに受けてもいないような連中が、ちょっとづつ、この教師に感化されてく様子が、結構丁寧に描かれててあたしは好きだった。教師もタダのバカではなくて(いや、やっぱバカだけど)、「夢を持つことの素晴らしさ」と言うよりは、「夢を持たないままでいることの空しさ」みたいなのをその愚直なまでの一途さで伝えていく。何もしないでも人生をそれなりに送ることはできる、だけどどうせなら夢を見た方がいいじゃないか、みんなで向ってく方がいいじゃないか、と。
たぶん誰でも「何かにぐぐっと熱くなってみたい」という欲求はあると思う。それを見つけられるかどうかは、ひょっとしたら「運」なのかもしれない。熱くなんかなりたかねーよ、ばっかみてぇ、というスタンスの連中だって(彼らがそうであったように)、「何かに熱くなった自分がイメージできない」だけで、ココロはどっかで爆発したくてふつふつしてるもんだ。その方向性がわからないだけで。

だから別に「甲子園」という、おそろしくわかりやすい具体的な夢でなくてもいいわけで、つまるところ「その夢を叶える」ことよりは「夢に向う」ことの方が大事だったのだ。みんなで、一丸となって、汗と涙と泥にまみれて。で、つるんではいてもココロはバラバラだった連中が、バカにしてた教師(野球に関してはド素人)のもと、ひとつになるところでドラマは終わる。それでよかったんでは、と思う。夢を追った結果が惨めな敗北でも「追い駆けた」ことに意味があったわけで、そこからまた何かを摑めれば、それぞれの「ドラマ」が続いてくのだから。
えー、よーするに、甲子園を目指してみんながひとつになった、までがドラマだったので、仲間意識が固い結束となった以上、そこにそれ以上のドラマは生まれようもなく、新入生が起爆剤になるとゆーよりは単なる栄養剤で、“こーなってあーなって結局こーなるんだろな”という、まんまの展開を見せて収束した。
元がマンガだし、突っ込みどころが「ないわきゃないじゃん」、なのでとやかく言うつもりはないけど、映画として成立させようと思うところが間違ってる、という感じだったな。ラストの卒業シーンとか、悪くないのだけど、盛り上がり方がものすごーく予定調和的で、テレビドラマ以上の熱さを期待してはイカン。てことはわかってて観たんだけどね。

野球というのは日本人にはとてもメジャーなスポーツだけど、だからこそ、脚本とかカメラ位置とか、「ありきたりではない」部分に迫って欲しかったと思う。何だって野球を題材にすると、カメラ位置はみんなどれも似たりよったりになるんだ?アパッチ野球軍みたいにはっちゃけろよとまでは言わないけど、元はマンガなんだから(あたしは読んでないけど)、も少し「撮りよう」があったんではと思ってしまう。大体、やたらめったら玉川の空撮を差し込むのも芸がない。BGMも“さぁここで盛り上げる台詞言わせますよ、感動させますよ”みたいなのが透けててちょっと興ざめ、逆効果。なーんてこと言うのは、40過ぎたオトナだから?とばかりは言えないと思ってるんだけど。
そーそ、あたしはドラマで使ってたGreeeen(て綴りで合ってる?「e」はいくつ入るんだ?)の曲も好きだったのだけど、映画はまた別の曲。悪くないけど、どうせならあっちがも1回聴きたかったな。

昨日は名刺が何とか思うレイアウトとフォントで出来上がったのが午前3時過ぎ。(そんなにこだわったわけではなくて、単純にあたしがPCヘタレだったからだ) そんで今日は冬物帽子を片付けて…る途中。まだ。だっていっぱいすぎるんだもん。夜は日中立ち寄った本屋で(古本屋じゃないぞ、あたしにしては珍しく)買った『ぼくとアナン』を一気に読了。なんて話はまた明日ー。
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by yukimaru156 | 2009-06-26 02:09 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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