2017年 05月 08日 ( 1 )

サブタイトルに「世界で最も安全な戦場」とある。わかんなくもないけど、そいつはどーかなー、つかセンスないなー、と思うのだけど、それはひとまず置いといて。冒頭、こんな言葉がスクリーンに映し出される。

  戦争の最初の犠牲者は「真実」だ

あぁ、これはわかる。その通りなんだと思う。ひとたび戦争が勃発してしまえば、その中での「真実」など途端に歪み、曲げられ、壊され、有耶無耶にされる。「本当はどうだったのか」なんて、もう永久にわからなくなるようなものだ。(と思ってる) 勝者が語る戦争、敗者が語る戦争、どちらもおそらく「真実」にはならない。

ケニア、ナイロビ上空数千メートル。無人機ドローンが監視するテロリストたちの中に、最重要指名手配犯がいる。米英国籍の3名を入れたそのテロリストたちの捕獲作戦は、事前情報通りとはいかず、6年間彼らを追いかけてきた大佐(ヘレン・ミレン)は「生け捕り」を「殺害」とするよう進言。またとないチャンスを逃すわけにはいかない、ドローンからの攻撃許可を、と食い下がるが、上層部の決断は鈍い。
超小型ドローン(カナブン!)による撮影でアジトには大量の爆薬と「自爆テロ用」のベストがあることが確認され、いままさに着用しようとしているその家の外では、母親の焼いたパンを売る少女の姿が確認される。テロリストを見逃して自爆させ、数十人からの犠牲者を出すのか、少女が犠牲となることを承知の上でドローンから攻撃し、テロを未然に防ぐのか。

正解があるわけではない。故にそれぞれが苦悩し、会議室からドローン画像を見守る背広組も、指示を待つ制服組も(彼らには決定権がないからこそ)焦れる。決断を迫る大佐でさえ、パンを売る少女の姿に揺らがないわけがない。いつでも発射可能なトリガーを握る着任2年目の兵士ですら、ただ少女がパンを売りきってその場を離れてくれることを祈るだけだ。
無人機からの攻撃ではこちら側に犠牲者は出ない。だから安易にボタンを押されてしまうと思いがちだが、そうではない。「攻撃には賛成だが、自分が承認したことで攻撃をして欲しくない」背広組の責任回避論戦は、"こういうのは日本だけかと思ってたけど違うんだな"とか思ってしまった。予測不能な事態に対しての決断てなかなかできることではないけど、それを決断するためにそこに座ってるんでしょうが! てのもまた事実なわけで。
『政治家が作戦決定なんてできるかよ』
て軍人の台詞も頷ける。

最初から最後まで、緊張感が持続しっ放し。これが数多あるであろう軍事作戦のひとつに過ぎないであろうことも、重要指名手配犯を殺害したところで「次」の人が現れるだけだということも承知してるのだけど、いろんな意味でこれが「いまの戦争」なんだと思う。どれだけ兵器が、無人機が高性能となっても、それを操るのも決断するのも「人」であることに変わりはなく、そしてその人の心が傷まないわけがない。
結末は書かないけど、それぞれの正義や、自分だったらどうするか、についてあれこれ思い巡らされるいい映画だった。最後に会議室を去る中将の台詞にも不意を突かれる。日本の政治家諸君にもぜひ観ていただきたい。

今日は急遽ハハが姪のバレエの発表会に出かけたので、1人で留守番。いただいたでかい完熟トマト3つを使って3品作った。ごはんにちぎったレタスを敷き、上から挽肉とトマトとチーズを炒めたルウをかけて食べる丼ご飯はカンタンながら美味であった。







(^_^)

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by yukimaru156 | 2017-05-08 00:45 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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