<   2006年 12月 ( 18 )   > この月の画像一覧

年末って感じじゃない

3日ほど前からリョーシンが千葉某所へ行ってしまったので、この年末年始はあたしひとりだ。ひとりで過ごすのは数年ぶり…まだ作家始めたばかりの頃、年始早々にアートフリマのイベントがあって、出店するために千葉に行かなかったのだ。結果は玉砕なんつーモノではなかった…「客がいて売れない」は反省のしようがあるけど、「客がいなくて売れない」は反省のしようがない。売り上げ300円というワースト記録を出して、2度と正月から仕事するもんか!と反省したのだった。

今日はタイに同行してくれたMOさんと写真渡したりCDもらったりした。あれこれ忘れてしまっていることも多くて、でもそれが具体的に何を指すのかちゃんと伝えられないのがもどかしい。もうちょっと煮詰めて検証しなくては。で、部屋はいま、とても年末年始を迎える人間のモノではなく、かつてないほどの散乱状況にある。チチがデジカメなるものを購入したのはタイへ行く数日前。プリンターもついてるのだけど、試したのは今日。(なーんですぐ紙詰まりするかね…ウチはプリンターに恵まれてないんだろか) ともかく出来たには出来たけど、いい出来とは言いがたいのがむかつく。先日、近所のカメラ屋でやってもらった方が(1枚32円だけど)画質がいい気がして、使い分けるかな、と思った。

MOさんと会ったあと、ご近所のイベリア女史を呼び出す。お土産を渡す名目だったのだけど、あろーことかこないだ撮ったインスタントカメラの「お土産写真」がとんでもなく悪い出来だったので「好きなのを選んでもらって後日(撮影後)渡す」という間抜けな事態に。ホントに申し訳ないです…ごめんなさい。しかも「ひとり暮らしの友に」と美味しいパンまで頂いてしまう。ありがたき幸せ~!お世話になりっぱなしで、なかなか返せないなぁ。もっといい土産にすればよかった。

旅絵日記は通常カラーサインペンを使うのだけど、ちょっと試したいことがあって帰宅後やってみる。つい面白くなってしまって、気がついたらとっぷり日が暮れてた。でも悪くないように思う。どんなことにトライしたかはお楽しみに。この調子でいい絵が描けたらいいのだけど、それより何より構成だな、問題は。あ、ちぎりも入れたいと思ってるのですよ、マジで。

これを書いてるのは30日のつもりだけど、日付は31日だね。みなさんよい新年でありますように!知ってる人にも知らない人にもありったけの想いをこめて。
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-31 01:40 | そんな1日 | Comments(2)

『46億年の恋』

2007年 日本 三池崇史監督

この映画はまだ日本公開されていない。のをあたしは観たのだ。それもタイで。昨日書いた彼と。一体何だってタイで日本映画なんだ?!と思うあなたは正しい。あたしはその数十倍も思ったのだから。
夜、映画に行くかって話になって、あんまりお金かかんなさそだし、いっかと思って「うん」と言った。その前にタイの映画の話をしてて、あたしは『マッハ!!!!』と『アタック№ハーフ』と『レイン』しか見た記憶がなかったのだけど(この『レイン』てのはたぶんあまりヒットしてないと思うけど、耳が聞こえない殺し屋の話で、何つー設定だと思ってたら意外によかったのだ。耳が聞こえないってことは「銃撃の際の音がしない」ってことで「目をつぶったりしない」。激しい爆音のさなか、ひとり冷静に退路を見つける。で、これは単なる殺し屋のアクション映画ではなくて、哀しい恋物語でもあったのだ。説明が長くなった…)、彼が連れて行ってくれたのはバンコクでも最もお洒落なエリアの映画館で、だからなのか洋画しかやってない。一番早い時間に始まるのを見たらこれだった、という理由で観た。ちなみに何で日本映画だ、と言ったら『他のがよかったのか、でももう遅い』と言われた…だってそー言ってたじゃんか!!!タイ映画ならまだしも、邦画じゃーレポートにならんのに!

この映画、タイでのタイトルは『BIG BANG LOVE,JUVENILE A』という。どっちのタイトルもイマイチだと思うが、内容はというと、これがよかった。主演は安藤政信と松田龍平。演劇の舞台設定のような作り方に最初は違和感を覚える人もいると思うが、これが効果的。砂漠の真ん中にある牢獄、窓から見えるロケット、『天国と宇宙、行けるとしたらどっちに行きたい?』という会話。何の接点もなく、犯した罪によって入獄した2人は、なぜ加害者(殺す側)と被害者(殺される側)になったのか、その理由は?凶器は?そして、本当に彼は彼を殺したのか?

特筆すべきは安藤政信で、彼ってこんなによかったっけ、と思うほどよかった。背中から腕にかけての刺青がまたかっちょいーんだ。幾何学的な模様で、アフリカ原住民とかのを思わせるけど、ちょっと違うな…説明しづらい。その背中がね、語るわけよ。哀しいほどの暴力性と孤独。自己矛盾と葛藤、そして諦観。そんであの瞳が何とも…つまりとてつもなく「かきたてられる」俳優となっていたのでした。
彼は最初『これはゲイの映画なのか?』とぼやいて気づいたら鼾かいてたくせに、後半は感じ入るモノがあったらしく『久しぶりにいい映画を観た』と褒めてた。この映画、字幕でタイ語と英語が出るので外国人でも楽しめる。確かイタリアだったかは「全部吹き替えになるので誰もプラピの声を知らない」という現象が起きるそうだから、そう考えると字幕っていいよな。韓国映画にしなくて正解だった。あちこちで『DETH NOTE 2』のポスターも観たけど、ここではやってなかったのはちょっと残念。
しかし、何で日本公開より先なんだ?
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-30 02:26 | 行った観た読んだ | Comments(0)

モテた話。

今日は午前中のうちに賀状書きを終え、発送作業その他でお出かけついでにデジカメ写真をプリントしに行ってきた。450枚だかとゆーとんでもない数字なので(全部プリントしたら破産するわいな) CDにやってもらう。1260円也。へへー、こゆことをしてもらえるんだ、ととーってもいまさらな感想を持つ。だってこの旅で初めてデジカメとゆーものを持ったんだしさ。プリントするにもいちいちカメラ屋のおっちゃんに聞いてたよ。いやはや凄いもんだな。でも「いまはこうなんですよ」とおばさんに説明してたけど、この「いま」だっていつまでか怪しい…きっとすぐ「それは過去の話で」になるんだろね。で、どこまで行くわけ?このブンメーのリキは。

今回の旅程2週間のうち、後半6日間はあたしひとりだった。国内でもひとり旅ってしたことなくて、ココロボソサもあるだろーなと思ってたけど、そーは言ってらんなかったのがちょっとおかしい。ただ、それはどーとでもなるとゆーか、仕事に関係ないことであるのだけど、「地図が読めない奴」ってのは大きな問題で、何と5枚もの地図持ってバンコクをうろうろしてた。
で、とりあえずちゃんとわかって目的地に辿り着こうとしたそのとき、『ニホンジンですか』と尋ねられた。タイを訪れる日本人はとーっても多いので日本語を話すタイ人も決して珍しいことではなく『ええ、そうです、日本語お上手ですね』と応えてそのまま通り過ぎたら(だってあんまり関わりたくなかったんだよ、こあいじゃん) 追いかけてきてあれこれ話かけ始めた。カタコト日本語で、ちょっと英語で答えたらあとはずーっと英語。ゲートで入場料払ってたら『ボクは顔パス』と言ってまだついてくる。見学後、『ランチしましょう』と言われ、ひとり旅はともかくひとりの食事ってのは味気ないと思ってたのでOKし(たのがよかったのか悪かったのか…)、そんでなぜかその後の3日間、彼といることになってしまった。なぜだ?!

彼いわく『雪丸と会ったのは、寂しいボクに仏陀が与えてくれたプレゼント』

なんだそーだ。3日間彼がのたまった美辞麗句、賞賛の雨嵐をここで翻訳するつもりは毛頭ない。どこへ行くのでもついてきて、なぜかどこでも顔パス…と思ったら彼はツアーガイドの免許証を持ってたとゆーオチつき。目的地までの最短距離と方法、広大な寺院のトイレの場所、トゥクトゥクに乗ってもボラレることは一切なく(支払うのはあたしね)、パーソナルツアーガイドってこんなに便利かと思ったけど、気分は悪女…だってガイド料払ってないもん。『キスしたい』『嫌』とニベもないし。便利だけどホレてない男に対してどう接すればいいのか全然わかんなくてまいった。アッシーとかメッシー(どっちも完璧死語)とか、持ったことないしさ。
人によると思うけど、あたしは「あたしを想って涙で枕を濡らす」男は引く。礼賛されるほどにも引く。『会いたいから仕事休んだ』という台詞にはもっと引く。いいわきゃないだろ、それ。
楽しくもあったけど、しんどい3日間でもあった。別れ際、彼にはクリスマスカード(世話になった人にあげようと思って自作のを何通か持っていってたのだ)と一緒にガイド料(っても通常の1/3以下)を渡した。あたしへのホメ言葉をひとことで言うと『シンシリー』なのだと言う。あたしが彼に対してシンシリーであったとは思えないけど、写真は送るつもり…今日見たらあたしの顔、ちょっと引きつってた。

17日にスコータイからリョーシンに宛てた手紙が昨日届いた…結構かかるもんなんだなぁ。早い友人もいたみたいだけど。
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-29 02:03 | Comments(2)

窓拭き日和

送信直前に文章が消えた!!!あまりのショックに頭の中が真っ白になった…気を取り直してもーいっかい(タメ息…) ところで、あの文字は「宇宙のどこ」に飛んでくの?

やったね、晴れたね!ってことで本日は窓拭きの日。昨日これを書いてる3時近くは雷鳴っててどーなるのかと思ってたけど、お天道さまが笑ってくれて助かった。
あたしの窓拭きはクリーナーでしゅしゅしゅではなくて、T字(窓拭きのあんちゃんが使ってる、T字の金具で横棒部分にゴムが入ってるやつ)を使う。まずは窓を全部閉め、水をざっと掛けてから、バケツに台所洗剤を垂らした水を使って雑巾がけ。それからまた水を掛けて、T字でささっと拭く(磨く)。昔バイトでこれをやってたのだけど、当時からへたっぴで無駄が多く「75点」とか言われてたのをこいつをやる度に思い出す。あんちゃんたちは早いし上手いんだよね。でも爽やかに晴れた日で気持ちよかったー。虹なんか作ったりしてね。うひゃひゃ~なんてはしゃいでみたりして。昼前あたりから始めて、家中の窓(表裏)を終えたのは3時過ぎ。

それから「撮影大会」。タイのお土産に買ってきた駄菓子(ナンプラーのミニボトル、インスタントラーメン含む。何が書いてあるのかさっぱりわからなくても作ることのできるインスタントラーメンは偉大だ。味はわかんないけど、以前食べたとき“麺はともかくスープは美味い”と思った記憶がある)、をばしばし写真に撮って、フィルムを出しに行ってきた。デジカメも使ったけど、1本だけ使い捨てを持参してたのだ。結果的にはこれがあって助かった。デジカメの容量が最後の日に終わってしまったのだ。タイにも電池やフィルムは当然売られてたから、買っちゃってもよかったんだけど。

そして夜はせっせと賀状書き。今夜は宛名。普段以上に殴り書きなのはご容赦されたし。誕生日にもらった「のだめカンタービレ」のCDを聴きながら書いてたら字を間違え、集中して書いてたらCDが終わったことに気づかなかった…何なんだかなぁ。
それにしても窓拭いたって賀状書いてたって「年の瀬」という感じが全然しないのはなぜだろう…???暑い国にいて真っ黒になってきたからかなぁ?
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-28 01:13 | そんな1日 | Comments(4)
と、自分に突っ込む出来になってしまった…何がって賀状の絵。これがイノシシだとわかってくれるのは、単純に「今年はイノシシ年だからイノシシなのだろう」と思ってくれる人のみ。でなきゃ何の絵だかさっぱりわからん。そういえばこの秋の絵本原画展での「好きな絵をちぎりマス」サービスのとき、イノシシをご所望の方がいて、『えーと、こんな感じですかねぇ』『それでいいですよ』『ホントですかぁ~』というやり取りをしたのを思い出した。2人して「イノシシのしっぽばどうなっているのか」がわからず、走ってる毛並みの具合でごまかしたんだっけ。そう思って賀状の切手部分のイラストを見たら、ブタみたいにくるんとなってるしっぽだった…ホントか、これ?

ともあれ5時間あまりで120枚の賀状に絵と「あけましておめでとう」と、いつからか恒例になった(?)干支の文字(今年は亥)を入れた熟語を入れる。何の熟語かはお楽しみに。でもこれ、難しい熟語だと解説入れなきゃいけないからメンドーなんだよねぇ。ま、今年は解説不要かな。さっさと仕上げてさっさと仕事にかかりたいので結構(だいぶ)汚い文字で殴り書き…申し訳ない。あくまでも「手描(書)き」にこだわる反面、PCや写真を駆使したキレイな賀状の方がずっと素敵かも…と思うことも多くて、受け取った賀状に見入って考えてしまうこともしばしば。作家仲間が増えるということは、意匠をこらしたデザインやカラフルな絵の賀状が多くなるってことでもあるのだ。自分の絵を思うと、恥ずかしくてこたつで縮こまる。でもいまだにPCちゃんと使えてないしなぁ。このサイト、いつになったら画像がアップされるのかね。

仕事のことで胃がキリキリしたり緊張したり不安に思ったりするのは日常のことで、ちぎり絵だから楽とか大丈夫ということはない。性格もあるだろうけど、たぶん大多数の人が多かれ少なかれそういう日常を闘ってがんばってるのだ。そうは思っても「吐き出さないわけにはいかない」のだけど、ここにその心情を吐露することで誰かを不愉快にさせるのは本意ではないし、むしろ「プロとしてあるまじき行為だ」と思った。いいものを作りたいと思う気持ちと、いいものを作って欲しいと願ってくれる人の思いがこれだけ強ければ、いいものができないわけがない。楽観と悲観が複雑に絡み合うこの性格はいかんともしがたいものだけど、あたしはあたし以上の者になれないのだから、あたし自身を高みに上げてくしかない、と思った1日だった。
ちと抽象的か…つまるところ、シノゴノ言わずに全力を尽くそうって思ったってことだよ。
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-27 03:11 | そんな1日 | Comments(0)

タイ屋台考

昨夜(?)寝たのが4時過ぎだったとはいえ、起きたら1時半というのは結構びびった。何の夢も見なかった…これはいつものことだけど。さすがに朝食(昼食?)食べたら2時過ぎ、というのはとーっても無駄に過ごしてしまった気がするなぁ。

ともかく机に向かってスケッチブックを広げるも、ペンが止まることも多く、“そんなことより賀状?”と突っ込んだり、“で、大掃除は?”と思いが散々に乱れる。
ハハいわく、『掃除はいーけど窓は磨いてね~』。この家での、いわゆる「洗い物」はあたしの分担なのだ。食器しかり風呂しかり服しかり…と威張りたいが、風呂や服はハハがやってくれることが多いんだけどさ。ともかく窓はやらねばなるまい。雨だって話だけど。

タイでは土産に駄菓子だのインスタントラーメンだのを買ったのだけど、お菓子は輸入品が多く、あまり「タイのものを買った」という気がしない。プリッツだのキットカットだのたけのこの里だの、まんまカタカナや漢字で入ってて残念。それに高いし。ナイトバザーで小物をまとめて値切って買った方がずっとよかったと思う。行くときは「土産買うよりエアメールでも出そう」と思ってたのだけど、ポストカードが5B(バーツ。1Bが3円くらい)で、日本に送るとさらに15Bで20B。この金で土産ひとつ買えるし、そもそも屋台でメシが食える…タイの物価は信じがたい安さだけど(知り合ったドイツ人が「アジアは物価が安くて過ごしやすいけど、日本は高いから行ってない」と言ってた) 庶民の目線で行くと「外国人は金持ち」なだけであって、フツーは菓子にも小物にも目は行かないだろな。(いわゆるスィーツってのも屋台で作ってるし、わざわざ高級輸入菓子(10B前後)を買うこたない。フルーツも豊富だし)

しかしあの屋台の多さと彼らの胃袋は凄まじい。朝方に市場とか出かけると片っ端からトリ捌いてて、どこの屋台も食材を積み上げてて、その物量にびびる。そんで「新鮮だ」と言うから(もちろんその通りだけど) 『じゃあこれらは余ったりしないのか』と聞いたら『全部はける』のだそーだ…あたしがそれを尋ねたのは夜10時過ぎだったのだけど、カキはまだ山積みになっててとても捌けるとは思えなかった。彼いわく『これから仕事してた連中が来るからね』。マジか…。

おそらく以前よりも小洒落た店が増えて、写真と英語の入ったメニューがすっと出てくるのようなところも多いのだけど、「食事の失敗率」は屋台の方がはるかに低いと思う。ただ、『アロイ!(美味い!)』を連発する視線の先でネズミがうろうろしてるのを見たし、あたしは出された水をぐびぐび飲んでたけど、これにヤラレる人だって多いだろうから「行くべし!」とも言えないのかなぁ。
貪欲に食材を消費するのは活力があっていいと思う反面、『タイ人は頭が悪いから貧しいのだ、みんな日本人を尊敬してる』と言われると、“大量に仕入れて1日立ち仕事して安価で売って利ざやは何ぼだ、それでいいのか”とか考えてしまうな。でも衛生だの何だのを気にしてタイから屋台が消えたら魅力は半減どころか激減だろーし、何より『料理の勉強なんてしたことがない。子供の頃からの知識と経験だけで作ってる』と言うにーちゃんねーちゃんとーちゃんかーちゃんが困るのは困る。彼らにこそ幸福になってもらいたいと思うのだから。

うっわー、まとまんねえ~っ!!!ホントにできんのかよ、ガイドブックなんて!
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-26 02:26 | 我思う | Comments(2)
毎年クリスマスイヴの夜、深夜零時から作家の沢木耕太郎による『ミッドナイトエクスプレス 天涯へ』というラジオ番組が放送される。今年で10年目だそうだ。初めて聴いたのは6~7年くらい前だったと思う。そのときは“このときだけの特別番組なのだろう”と思ったので続けて聴くことはなく、ちゃんと聴くようになったのは3年前から。ちょっと勿体ないことしたと思う。
彼はDJではないのだけど、選曲とか(これはまあ、スタッフによるものだと思うけど) リスナーとのやり取りとか、あるいは彼らのfaxやメールがよくて、3時間はあっという間だ。これを書いてるのは番組を聴いた直後。聴きながら書こうと思ったがやっぱり無理だった。一体どーやって「聞きながら書く」ということができるのだ、みんな?書いてたら何も耳に入ってこないじゃないか。(でも昔はちゃんとヒアリングのテストとかやってたわけだから、出来なくはないはずだよなぁ)

で、実は昨年、この番組で「ナショナル・ストーリー・プロジェクト」なるものが立ち上がり(これはアメリカで出版された本のタイトルで、市井の人々の実話集)、原稿が募集されて無謀にもあたしは原稿を送ったのだ。締め切りまで1ヶ月だったが、以前書いた、紀行文とも何とも言えないモノを書き直して。(これを引っ張り出して読んだときの恥ずかしさといったら!何てへたっぴなんだと自分をののしった!) とても満足できるモノではなかったが、ラジオを聴きながら「送ろう」と思ったのだから送るのだ、というよくわかんない理由で白い原稿用紙に向き合った。

昔ネパールを訪れたときに出会った、ソムコという少年の話だ。物乞いの子供たちに混じっていた彼は、とても「浮いて」いた。他の子たちと同じようにルピーをせがむことはなく、描いてるスケッチ(この頃から旅絵日記を描き始めてた)を覗き込むこともなく、そして絶対笑わない。そんな彼が、日本語で話しかけてきたのだ。12、3歳で英語を話す子さえ稀なのに、彼は英語も日本語も流暢だった。自分から話しかけてきたくせに愛想がなさすぎで会話に困った記憶がある。

『日本語、うまいんだね』
『うん、みんなそう言うよ』
『大物になれるよ。大物ってわかる?偉い人とかだけど』
『わかる。そのためには勉強が必要だけど、ボクには本を買うお金がない』

とどのつまりは金なんだよな、と思ったけど、「くれなきゃくれないでいいんだ」と目で語る彼の、ふてくされた表情に逆に動かされるものがあって、あたしは咄嗟にルピー札をちっちゃく畳んで、他の子たちに悟られないように(知られたらみんなに渡さなきゃならなくなるので) 素早く手渡した。
『約束して。これで本を買うって』
『わかった』
彼はにこりともせず、お金をポケットにしまうと、振り向きもせずに去って行ってしまった。何だかバカされたような気分になったのだけど、後日彼がフツーの少年たちと笑いながら道を歩いてる姿を見かけて、ああいう笑顔が出来るんならまいっか、と思った、という話。

ホントにあった話を物語るというのは想像以上に難しい。(沢木サンはすごい!と改めて思う) どこから始めてどこで切り取るのかの判断が、おそらくは架空の話を構築してくより見極めにくいのだ。何を語れるのか、というのもある。ここにこーして書いてはいるけど…ねぇ?

ソムコはどんな大人になったかなぁ。


ちなみに番組のサイトはこちらで。
http://www.j-wave.co.jp/special/sawaki2006/
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-25 04:04 | 我思う | Comments(0)

素敵なクリスマスをね!

本日2回目のこーしん。日付へんこー線を越えてるのでダブリではないけどね。いや、2回書くことにあまり意味はないんだけどさ。まだちょっと興奮してる?というのもあるけど、同時にもーもの凄く過去になってしまった気分もしてて、冷静にちゃんと考えなくては、と思ってる次第。

2週間のうちに来たメールは129件。うち、マトモなご用件メールは15件、てのが何ともはや。ったくどーしてこーえっち系のがかくも舞い込むのか…しかも当方をオトコと前提してるモノばっか。何つーか、こー、もっとバリエーションとゆーか、「えっち系でなくてちょっとアクセスしたくなるよーなもの」みたいなのは出来んのか?あっても困るか。

帰宅したら2週間分の手紙が山を作ってて、中に誕生日プレゼントが3つもあった。そう、あたしは異国の地でシジューの誕生日を迎えたんでした。この日が最もハードだったかもしれない。水上マーケット行って象に乗ってタイの(思いっきり観光客向けの)民族舞踊を見て木彫りの伝統工芸の老舗家具店行ってココナツファーム行って、夜はこれまた思いっきり観光客向けのナイトバザーを深夜近くまで練り歩くという1日。シジューの感慨も何もないっつーか、考える余裕もない日だった。入国カードを書いたときは39で、出国カード書いたときは40、というだけだった気がする。これから何か来るかな、ドカンと。
実はこの「ドカン」というのが来るかな、と思ってたのだ、今年。それは若いとか若くないとかいう話ではなくて、「ここまで来てあたしは何を残しえたのか」とか、「これからいかにあるべきなのか」とか、ちょびっと哲学的(?)なことで。その傾向は以前からくすぶってたものでもあるのだけど、ケッコンはもーできんのかなぁとか、コドモ欲しいんだけど無理なんかなーとか、そういう現実的なこともある。相変わらず稼ぎわりーしさ。これは結構でかい問題。ちまちまちぎってる先に大金が待ってるわけでないことは確かなんで、それはそれで続けるとして路線をちと修正しないとイカンよな、と。

今年はクリスマスの飾りをするどころではなかったのだけど、せめて気分は盛り上げて、ケーキでも買いに行こう。タイって国民の95%が敬虔な仏教徒なんだけど、通りもホテルもクリスマスのイルミネーションでそりゃー凄かったよ。でもあぢー中をクリスマスソング聞きながら歩くのって結構違和感があった。何つーか、もうクリスマスってのは完全に宗教を離れたビジネスイベントと化してるよなぁ。それはそれで平和、なんだろな。
手紙整理してメール整理してスーツケースの中身整理して、不在中にオトート1号が置いてった漫画『ギミック』を読み始めたら止まらなくなってしまってちとうろたえる。奴、とゆーかこの夫婦の誕生日プレゼントが『のだめ』のCDだった。らっきー。明日は仕事するぞ!

それではみなさん、素敵なクリスマスをお過ごしくださいませませね。
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-24 03:00 | そんな1日 | Comments(0)

ただいまっ!!!

23日午前9時、無事にタイより帰国しましたです!いろいろあったけど騙しも脅しも食あたりもなく、屋台メシかっ喰らって出された水飲んでも下痢ひとつせず、同行者に救われたり救われなかったりしつつ、でも出会うタイ人たちは大抵いい人で、これはきっと日本で無事を祈っててくれたみんなのおかげだと本当に思ってます。2週間のうちに少なくとも50は拝んだであろう仏像たちに祈願したおかげもあるかな。でもやっぱりみんなのおかげだと思う。更新時と変わらずにアクセスがあって、その数字を見ても感謝の気持ちが湧いてきて、あたしってホントに人に恵まれてると思ったです。どっかでネットカフェを利用できたらよかったのだけど、結局中間報告できず申し訳ない。

何をどっから書いていいのかさっぱりわかんないし、でも書きたくてウズウズしてる妙にふわふわした気分。もっとちゃんと整理しないとダメだなと思うので、それは「タイ滞在記」としてまとめていきたいけど、んな余裕があるんかねぇ。んーむ。でもガイドブックには書けないこともいっぱいだから、それはここでってことで。

たぶんみんなが思ってる(知りたい?)のはスケッチの出来と、同行者が帰国して以降の「ひとり旅」のことだと思うので、まずはそれについて。
スケッチ…とんでもないです。ほっとんど白紙に近い感じで、これに対してのストレスが一番たまった…とにかく右へ左への移動でメモ書きすら怪しく、バンコクの中心部(繁華街)に新しく出来た「アジア最大の水族館」は入り口でパンフもらってきただけ、プーケットのシュノーケリングでは溺れかけて色彩見事な魚たちを拝むことも出来ず、チェンマイ空港ではトランクが紛失して戻ってきたときは角が陥没してたのだけど、それに気づいたのはチェンマイを去ってからという始末。とほほもいっぱいでした。

大勢の人が「雪丸は運がいい」と思ってて、あたしもそう思うのだけど、今回もそれが続投(?)してくれた。
そのひとつが、ひとりになってからのスコータイ遺跡公園。もー無茶苦茶に広いところで、東京ドーム何個分?な世界遺産指定公園なんだけど、この中をレンタルチャリで廻ったのね。キモチいーんだ、これがまた!もらった地図片手に四方に散らばる遺跡(仏像や寺院跡)を観て廻ってて、うちのひとつにどうしても行きたい「ワット・スィー・チュム」の場所がわからなかった。(自分がいかに地図が読めない女かわかってたけどもー呪ったね!) 公園のガードマンに教えてもらったのだけどわからなくなって引き返した頃はもー日も暮れてて「教えてもらったのにわからなかったです」と言ったらば、じゃ連れてってあげるよ、てな感じでバイクの後ろに乗れと言う。(彼は英語が殆どできんので身振り手振り) んで素直に乗ったら、んまー走る走る!すんげースピードでしかも「全然チャリで行ける距離じゃない」!

……これ、もしかして相当やばくないか?身ぐるみ剥がされて殺されて横たわっててもこんな山中じゃ誰も発見してくれんのじゃないか、でもそーなったらそれは無警戒でついてったあたしが悪いってことだよな、と思ってたら着いた。あたりは既に真っ暗闇。(6時くらいだけど) ライティングなんてされてないし全然わかんないんだけどとにかく拝めて、来た道を戻る。日中はTシャツ1枚で充分だけど夜になると結構冷えて、彼はジャンパーを貸してくれた。無事に入り口に戻り、レンタルチャリ屋のおばちゃんが待っててくれて心底ほっとできた。考えようによっては相当やばいシチュエーションだったと思う。だってこのガードマン、最初からあたしにデレデレなんだもん。
親切には感謝してるから、過度な接近も過剰な接触も許しましょう。でもそこで「落ちる」ジャパニーズオールドガールじゃないぜ。その代わり最上級の笑顔で心をこめて「コップン・カー(ありがとう)」さ。惚れても無駄だぜ兄ちゃん、と笑って手を振った雪丸でした。
ちなみにスコータイ遺跡は5つの公園に別れていて、全部を1日で観るのはまず無理。ちゃんと観たかったので、翌日早朝に今度はトゥクトゥク(タイ名物オート三輪)で観てきたよ。

このあとバンコクで知り合ったタイ人が『なんて危ないことを!タイ人でいい奴は6割程度だぞ』と怒ったのだけど、仕事休んで1時間半かけて人に会いにくるお前の方がよっぽど危ない、という話はまた後日。
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-23 20:30 | Comments(5)

行ってきまーす!!!

チェンマイのホテルの予約が取れなかったので、もー「駆け込み」で行くしかない。安い所でもちろんOKなんだけど、実は安い所はみんなタイ人観光客が占めてしまってる、という状況らしい。「国際花博」って、愛知万博みたいなもん?いや全然違うかもしれないけど、ともかく1/31の閉幕まで混んでる、という話だった。わかってたんだけど、こっちの日程がはっきりしなかったんだもん…何でかって話はメンドーなので置いとく。

トランクにあれこれ詰めてたら、結構な量になった…もーちょっと余裕があると思ってたのに。スペース空けておかないと、何が困るって「コートを入れられない」。タイはこれからがベストシーズンで、日中の気温は25~28℃前後。チェンマイはもうちょっと寒いらしいけど、過ごしやすいことに代わりはない。行きは薄着でもいいけど、帰国時はちと寒いよなー。何てったってイヴイヴ。「帰国して風邪ひーた」って話はよく聞くし。

リョーシンの賀状印刷は、根性で終わらせた。ホントに「根性」だった…何でそーなるのかさっぱりわからない出力の仕方をしてくれてて、テストOKで本番NGがいっぱい。どーにか宛名は出来たものの、裏面が印刷できず苦肉の策でコンビニ行ったらこれまたえらく汚い。コンビニハシゴして、結局近所のいつも世話になってる文房具屋が(とりあえずは)一番まともに出来た。よかった…これでココロ置きなく出国できるや。

昨日の打ち合わせの余韻がまだ残ってて、胸算用では帰国して1週間~2週間で仕上げるつもりだったんだけど、これはたぶん無理。とにかく帰ってから少しでもやりやすいようにあっちで資料を揃えて、描きまくるしかないと思う。
来年3月にはガラスのびーどろねずみサンと2人展がある。イメージだけが頭にあって、何ひとつ形にしていないままの出国は気が引けるのだけど、年明けたらきっとすぐだから、もしかしたらバイト探しの前に初日を迎えちゃうのかもなぁ~金があればの話だけど。ま、そーなったらなったで「職業=ちぎり屋」のプロってことか。とか何とか思ってたら、突然のfax。浦和のギャラリー楽風(ラフ)から、5月の企画展のお誘い。(明日来てたらアウトだった) ガイドブック作るにせよ、来年も「ちぎりまくり」の予感がするなぁ。もーこれしかないだろお前、って感じだ。

S出版から入金があるはずなのになく、ちと頭痛がした。何なんだか。お世話になった方々に土産、と思うけど土産話のみ、かも。それはたんまりあるだろな。運がよければタイの駄菓子とかホテルのタオル(仕様済み)とか歯ブラシ(未使用)とかあるかもよ。
次回の更新は12/23を予定してますが、もしかっしたら、あちらのネットカフェで…ってこともあるっかもしれません。日本語OKなトコもあるみたいだし、1分1バーツ(3円)だそーだし。

ともかく体調とケガと犯罪にだけは気をつけて行ってきまーす!!!みなさんも風邪ひかないようにご自愛くださいましね。展示会のある方、盛況成功祈ってます!ではまた!
[PR]
by yukimaru156 | 2006-12-09 00:37 | そんな1日 | Comments(7)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


by yukimaru156