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新聞小説

昨日今日と小池真理子と伊坂幸太郎をちゃんぽんに読んでたおかげで何か頭の中が妙な具合だ。何でちゃんぽんに読んでるかとゆーと、この2作品が「朝刊小説」と「夕刊小説」だからだ。そして未読の新聞が呆れるほど山のよーに積まれてるからなのだ。新聞にはいちおー目を通す奴なので(何せテレビを見ないからニュース源は新聞しかない)、ちょっとおもしろそーな朝刊、夕刊小説もついでに読む。で、コレがあるから逆にハハの『もー諦めてくくって(古紙回収に)出しちゃえば~』という言葉にも頷けず、かといってあれこれ切羽詰ってるとどんどん先送りになり…という始末。いつからの分を読んでるのか、とゆーととてもじゃないが恥ずかしくて書けない…うぅっ。

ともかく小池真理子の小説「ストロベリーフィールズ」を読了した。新聞小説ってやつは、それがミステリーなのか恋愛小説なのか、あるいはもっと違う類のモノなのか、何の予備知識もなしに読み出すという不思議なものだ。下手すると誰が主人公なのか1ヶ月(分)くらいわからないときもある。
で、彼女の小説は才色兼備の女医サンが主人公で、夫は再婚、大学生の娘がひとり。夫が(妻よりも)溺愛する娘にはこれまたよく出来た婚約者がいて、卒業後は留学が決まっている、という傍目にはとても恵まれた家庭だ。でも彼女は何かが満たされない。(ありがちー) 亡くなった前妻の影に怯え、夫にも娘にも気を使う日々。そこに現れる、娘の親友の兄、旬。もー彼がさー、同名の俳優をまんま使ってるわね小賢しいじゃないのってなモンで、その彼が自分を慕ってくれてるみたいだ、というのがどうやらこの話の主線。娘の友人として扱いたい、慕われて悪い気はしないが、大人の女として余裕と節度を持って接したい、そもそも彼はどこまで本気なのか…ってなとこでぐらぐら揺れまくる。そしてかなり唐突に終わる。

おいおいおいおいおい…と、こっちの方がぐらぐらしてしまった。これまでの多大な伏線(夫の不倫、その不倫相手を旬が誘惑して2人を引き離す、とか)はどーなんだ、いーのかまんまで、つーか結局のところ旬の思惑とかどこまで本気とか(先の誘惑の件で女医は激しく嫉妬するのだけど、旬が言う『こんな素敵な人を裏切っておいて許せない、彼があなたの元に戻ることがあなたの望むことなら、自分は全力で戻してみせる』みたいな台詞の真意は、主人公同様、読者にも「愛」なのか「ゲーム」なのか不明なままなのだ。もしも彼が本当に彼女のことが好きで、けどそれは叶わない恋でもあるから(最後まで2人に肉体関係はない)「せめて幸福な家庭にいて欲しい」と願ってのことならば、この恋はかなり切ない。そうやって間に入ってとりなしたところで果たして「幸福な家庭」が蘇るかというとンなわけないのだけど、もしかして彼はさらにその先を読んでるのか?みたいなことまで考えちゃうじゃないかー!

いつから始まった小説だったかは記憶が定かではないので(新聞はくくっちまったし)、どれだけの量だったかはわからないけど、多分、文庫1冊分はきっちりあったはずだ。もしかしたらもー出版化されてるかもしれない。
新聞小説で、毎回ものすごく楽しみで、というのは結構多い。灰谷健次郎とか池澤夏樹とか(あれ、池澤でいーんだっけか…)、ハハとよくその日の分の感想を言い合ったりして『それでどうなるのかしらね~』『〇〇は絶対こーなると思うな』みたいな会話が弾んだし、宮本輝に至っては感動して改めて本を買ったほどだ。
あー、でもいま気がついた。長期連載してた新聞小説で、読了後に“ちっ、こんな話に延々と付き合っちまったか”とタメ息つくのって、女性作家が多い。林真理子しかり、俵万智しかり。あたしの好みに合わないだけなのかなぁ。でも思うのだけど、新聞小説は常に「一定量」しか読み進められないので、文庫でざざっと目を通すとか、逆にじっくり味わいながら、とかができないのだ。だから「本で読む」のとはまたちょっと違う感想になるのかもしれない。
そーそ、男性作家でもダメだった人もいたな。町田康だ。文体そのものがだめだったので、途中で投げてしまったけど、あとで賞とったんだよなー、確か。わっかんないもんだ。

秋らしくなってきたとゆーか、夜はちょっと肌寒くなってきたとゆーかで、そば屋は夏よりも繁盛し始めた…さらに過酷な「揚げ物揚げまくり」の日々になる。どーでもいーけど、早くシャイン君に慣れて欲しい。一緒に揚げてて、その形の悪さと遅さにうーんざりしてたら『雪丸さん、冷たい』とか言いやがるので、言ってやった。
『優しくしてあげることもできますけど、ご自分のためにならないと思いますがいいんですか?これからの時期、やっていけないですよ』
黙った。ふふん。と思ってたらぐちぐちぐちぐち…知るか、くそっ。
Commented by うたちゃん at 2009-09-29 08:50 x
え~~~、その名前はちょっと・・・。
思いっきり顔が浮かぶじゃん、やめて欲しいわ!!!

読み手が自分の勝手で置き換えて連想するのはかまわないけど
まったく名前が同じだったら他の人までそう思うよね。
こんな使い方って問題ないわけ~?
私は一ファンとして絶対に許せない~~~~~~~!!!(怒)
Commented by 雪丸 at 2009-09-30 00:21 x
うたちゃん、個展中の忙しいときにコメントありがとー!(明日行くからねぇ~) 
そーなのよ、その名前はアリか?と思えるのよ。でもって彼の容姿やちょっとした仕草とかや何かがもー「モデルはあの人以外にないな」と思えるくらいにイメージ重なっちゃってて、とても魅力的で素敵な青年ではあるのだけど、“その手法ってどーなのかなぁ”と思ってしまった次第。ファンだったら、たとえ悪いイメージで書かれてなくてもフクザツな気分だよね。

個展も折り返しを過ぎた頃ね。次も決まってるから大変だと思うけど、無理のない程度にがんば!
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by yukimaru156 | 2009-09-29 01:49 | 我思う | Comments(2)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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