歌川智子活動15周年記念個展/岡野慶子個展「友達へ」
「活動15周年」てことはあたしと同時期に始めた、てことだ。キャリアはもっと上な気がしてたのでちょっと意外。(でも個展数は彼女の方がはるかに上だ…それだけでもすごいと思う) 知り合って10年以上経ってるわけで、考えるとそのころ知り会って“いまはどうしてるんだろう、作家続けてるかなぁ”と思う人も決して少なくはない。15年てあっという間だったけどお互い元気に続けてるってすごいことなんだよなと思ったりもした。
彼女の場合はただ「作って販売する」だけではなくて、知り合った当初くらいから積極的にワークショップを開いて各地で教室を催したり、自宅を開放して生徒さんを招いたりもしてたから、何つーか「本気度が違うなぁ」とゆー気はしてたけど。あたしのちぎり絵が本気ではない、たー言わないけどさ、ちぎり絵教室を開催したいとか、1人でも多くの人に認知して欲しいとか展示会に来て欲しいとか、そゆのは薄かったからねぇ。決して自己満足だけで活動してるつもりはないけど、“ホントに本気ならここまでやらなきゃダメだ”とよく思ったもんだ。
で、彼女の個展。相変わらずの麻ひもバックは色も鮮やかになり、その集大成ともいえる展示なのだけど、10月に大手のクラフト講座で講師することになって、その宣伝もちょっと兼ねてる。それもただの講習会ではなく認定講座だから、「これを修めたらあなたも先生になれる」とゆーすごいヤツ。これまでの「手慰み的」なワークショップたーわけが違う。ここに至るまでの紆余曲折も多少ながら知ってる身としては結構感慨深いわぁ。彼女が考案した織り機「おりりん」も、これを機会にメジャーになって、講師としてぶいぶい(って死語?)言わせて欲しいっす。
あれこれお喋りして、それから国分寺の岡野サンの個展へ。彼女もまた精力的に個展だ何だと活動してるのだけど、それもさることながら、画風をいくつも持ってること、決して「絵画・イラスト」の範疇に収まらず、陶器を始めとした作品も数あることで“やっぱすげぇ~”と思ってしまうのだ。
今回の「友達へ」は、羊をモチーフとした絵が殆ど…つか全部。陶器は(馴染みの方にはご承知の)ワニやカバや犀やバクたちがいるのだけど、絵は羊。(特に羊好き、てわけでもないらしい) キャンパス地ではなく布で、アクリルなんだけど、水彩のような淡さがあって、見ていてほんわかした気分になれる。しかし何よりまず驚くのがその「でかさ」。こんなに大きい彼女の作品を見るのは、初個展(だったと記憶してる)以来じゃないかなぁ。某家具屋のインテリアコーナーでこの額を見つけたのがきっかけだそーだけど、他人ごとながら“これをウチに保管しとけるってのもすごいな”とか思ってしまった。幅がゆーに1メーターはある額が7枚だもんね。
全体に緑や青を基調とした背景と手触りのよさそーな白い羊たちの絵なので、ちょっとした森林浴を味わってるいい気分になれた。
イラストレーターのJKさんとここで待ち合わせてて、ギャラリー閉廊までお喋りし、それから3人でオーナーに教えてもらった中華系居酒屋へ。よく食べたしよく飲んだし、そしてよく喋った。(料理はどれも美味しかったけど梅ジュースはちょっと失敗…何か漢方的な香りもしてたのだ) 話題は映画、漫画、アニメ。以前、JKさん、NKさんらと喋ってたときに「好きな映画」の話になり、あたしが挙げた『ブレードランナー』を観た彼女が、それをきっかけに「人のイチオシの映画を借りてきて観る」ことにハマってるという。友人らのベストムービーを聞きまくって観まくってるんだそーだ。『ブレードランナー』を観てSF映画にハマるとか、主演(はH・フォードだけど)のR・ハウアーにハマるとかじゃない、てのがNKさんらしいなぁ。でも映画の見方としてはなかなか素敵かもしれない。ジャンルも多岐にわたるだろーしね。
充実した気分で帰宅したけど、目下の最大の懸念は週末の天気…どうやら2日とも雨で、台風が発生するとかしないとか…テントなので雨天決行なんだけど、それはカンベンして欲しいなぁ…。
歌川智子個展 ~15(日) ギャラリーカフェ大屋 JR日野駅より1分 042-587-8563
岡野慶子個展 ~16(月) くるみギャラリー JR国分寺駅北口より6分 042-312-2963
もっとゆっくり話したかったんだけどごめんね。
みんなにぶいぶい言えるように頑張るよ~~~。
うん、ぜひパリバリ講師してぶいぶい言ってくださーい!
そーですか、梅酒美味しくできましたか、それはよかった!あたしはあの日、漢方くさい梅ジュースを飲んで「外で飲むもんじゃない、我が家のが一番!」と痛感しましたよ(笑)