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  深い疵  ネレ・ノイハウス著

2007年、ドイツ。ホロコーストを生き残り、アメリカ大統領顧問まで勤めた著名なユダヤ人が殺された。凶器は第2次世界大戦期の拳銃で、現場には「16145」の文字。そして被害者は、かつてナチス親衛隊だったという事実が判明する。事件を公にするのか否か、錯綜する現場。そして起きる、第2、第3の殺人。被害者は何者だったのか、共通点は何なのか、残された数字の意味するものは…?

正直な話、最初は何が伏線で何が主線なのかわからず、どこに視点を絞ればいいのか戸惑った。加えて登場する人物たちの名前。ひとつ気がついたんだけど、「日本語として発音しにくい文字」というのは「読んでて覚えにくい」てことだ。ボーデンシュタインあたりならともかく、ニーアホフとかキルヒホフとかヴァトコヴィアクとか、読んでて“それって誰だっけ…”になってしまう。コージマなんて、妙に日本語っぽい名前まで出てくるのも読んでて妙な気分になる。アメリカ名前の方が脳には馴染みやすいのかね。作中、全員がファーストネームで統一されてるならまだしも、会話の中ではごっちゃってのも混乱の元だな。

誰が何でどういう関係で、てのが頭ン中で整理されて、本筋(警察vs連続殺人犯の図式)が見えてきたのは1/3を過ぎたあたりから。最初の被害者がアメリカ大統領の元顧問であったこともあって、事件をうやむやにされそうになったり、いきなり無関係(と思われる)人が出てきたりでちょっと混乱するのだけど、後半からはほぼ一気。てゆーか、一気に読まないと誰が誰だったかわからなくなりそで怖かった、てのもある。
おもしろかったか、と訊かれると「うん、まぁまぁ」て感じかなぁ。ミステリとしてはそんなに意外な結末でもなかった気がするし。著名なユダヤ人大富豪が実はナチス親衛隊に所属していた、とあれば、終戦間際の混乱に乗じて名を騙ったことくらいわかるし、凶器が戦時中に使われた拳銃なら「当時の復讐」以外には考えられないしさ。これがドイツで200万部を超えるベストセラーとはね。いままでこゆ話はなかったのか?と、そっちの方が意外だった。

今日は自分の仕事を!と思ってたのに、布団干したり買い物したりちょっと長いメールを友人に送ったりしてたらあっちゅー間にバイトの時間…今日は手術が4つもあったそーで(センセ大丈夫なのかなぁ~タフだなぁ)、その後始末を含めて何だかんだで11時を軽く廻ってしまった。
そーそ、お預かりわんこで、もー毛が半分以上ないよーなじーさんわんこを散歩に連れてった。足取りはゆーっくりで、でもそれなりに散歩を楽しんでる風で、こっちまでのんびりとしたいい気分になれた。ちゃんとしっこもンこもしてくれたし。
病院には、もう散歩もままならない状態のわんこもたくさん来る。最期まで散歩させてあげられたらいいんだけどなぁ~と思ってしまった。外の空気、吸わせてあげたいしねぇ。
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by yukimaru156 | 2014-09-17 02:22 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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