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  鹿男あをによし  万城目学 著

ホントは別の本(同じ作者の)「偉大なるしゅららぼん」を買うつもりだったのに、でもってそれもちゃんとあったのに、なぜかこちらに手が伸びてしまった。んんー、何でだろ。ドラマになったのは知ってるけど、1度も見てないのにね。まぁ、強いてゆーならこのタイトルの語呂のよさ? 語感? そんな感じ。
大学の研究室でやらかした失敗のせいで半ば強制的に奈良の女子高の臨時教員となった「おれ」は、そこら中にいる鹿の中の1頭に突然話しかけられる。
『さぁ、神無月だ。出番だよ、先生』
アホかと思う。もちろん「おれ」もそう思う。何かの聞き間違いか幻覚か、はたまた神経がどうにかなってしまったのか。だがそれは紛れもなく現実で、現実である証拠を突きつけるようにその鹿は「先生」が「果たすべき役割」を告げる。神無月だから。「神さまたちがいない」から。

神無月、10月は全国に散らばる八百万の神々(「やおろず」で変換できないとは!)がみんなして出雲へ行く月なわけで(出雲だけは10月は「神有月」なんだよね)、それと同時に鹿が神さま代行者(動物?)であることも踏まえるとちょっとわくわくしてくる。ただの一般人にすぎない彼に、鹿はいったい何をさせようとしているのか。この鹿の言うことを信じなかったばっかりに「鹿化」してく「おれ」(笑える)。他人にはフツーに見えるのに、鏡に映った顔は、角が生え、耳が立ち、鼻先が黒ずんできて、味覚も狂い、そしてンこまでぽとぽとの丸いのに変わってしまうのだ。仕方なく奔走する先生、そしてあろーことか事態は狐、鼠を交えた三つ巴の争い(?)に発展する。

この作者の本は『プリンセス・トヨトミ』しか知らないのだけど、どちらにも共通してるのは「真面目な歴史の延長上にあるまともな現代社会におけるふざけたファンタジィー」てことだ。荒唐無稽さでは「トヨトミ」の方が上だけど、面白味としては「鹿男」かな。そしてすべてはこともなし、なとこに着地するだろな、とある程度予測できる結末ではあるけど、ちょっと小粋なラストもにやりとするし。

数日前に読了してたのだけど、全然書くことが出来んかった。ま、理由はみなさんご承知の事態でなんだけど。
で、今日もチチの見舞い。えーらい寒くて雨まで降っててぶるぶる。ホントは行くつもりしてなかったんだけどねぇ~、何となくハハが心細げだったからさ。集中治療室から出れてること期待してたんだけど(あ、昨日「ここは保険が効く」と書いてしまったけど違いました、失礼。負担が高額になった場合、手段があるとゆー話)、まだダメなよーでちょっとがっくり。でも、昨日までよりはだいぶイイ感じにはなってきてて、会話も出来た。不明瞭な部分も多いけど、とりあえず何言ってるかはわかるし。病院にいたのは2時間ほどで(何せここには椅子がない!)、帰宅して夕飯作ってたらオトート1号が帰宅した。ばっちりなタイミングだった。
やや改善方向にあるとはいえ、今後について語れることは何もなく、せいぜい後遺症が残らないことを祈るばかり。もー少し状況がクリアになるといーんだけどねぇ。

ぜーんぜん雑貨市の準備が出来てないことに苛立ちも募り始めてて、在庫の絵本と雑貨をひっくり返してミニギフトパックを1ダースばかり作った。まだ日はあるから(と言ってるとなくなるんだけど)、落ち着いていこう。
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by yukimaru156 | 2015-01-22 00:51 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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