ムック1号、3号旅行記 (滋賀 三井寺 京都 隋心院・醍醐寺編 改)
写真は仁王門。ちょっとわかりづらいですが、左右に阿吽像が立ち、門にはお札がいっぱい。堂々としたこの造りだけでも凄みが伝わってくるですね。見どころがいっぱいで、全部紹介できないのは残念。紅葉時期でなくても再訪したいお寺のひとつでした。
ずずーっと行くと弁慶の引き摺り鐘とか、天皇の産湯に使った井戸小屋の上部に左甚五郎作の竜の彫刻とかあって(夜な夜な琵琶湖に出て騒ぐので甚五郎が自ら「竜の目玉に釘打ちした」という話ですが、高いところにあるので確認できなかったです)、半日いても飽きなさそうでした。
そして再びの五重塔は醍醐寺です。突き抜けた素晴らしさを形容する「醍醐味」はこの寺の「醍醐」から来てるんですよ。威風堂々、とはこのことかと思う姿形ですね。室生寺の五重塔は(国内最小で)16.1メートルだったのに対し、こちらは38メートル。さすが世界文化遺産てとこでしょーか。立ち入り禁止の綱が張ってあるので、こういう写真が撮れるから雪丸的にはほくほくだそーです。ときどき雪丸ママが『持っててあげる』と言ってボクを掲げてくれるんですが、うまく撮れた試しがない上、時間もなくなるという…どってことない写真でもくろーしてるんですよ、じつは。
手前の枯れ枝はおそらく枝垂桜ですね。この前の随心院は「梅園が有名」で、この醍醐寺は「桜」なんだそーです。つまりその時期に行くと「人いっぱいで鑑賞どころではない」てことらしく、時期外れでもゆっくり見て廻れたことに雪丸も雪丸ママも満足してました。そんなに人がいっぱいだったら、ボクなんか置いた瞬間に持ってかれそーだし、人で写らない可能性も高いですしね。
そしてどーです、この静謐で情緒あるお庭と朱塗りの屋根が美しい弁天堂! このお庭だけで数枚写真を撮りましたね、雪丸。欄干の苔とかまで。いろいろくすぐられるモノが多い、てことですかね。苔にくすぐられてどーするんでしょーか。ちょっとキモチよさそーですが。
京都の五条大橋を渡ってるとき、ガイドさんが『(橋の)手前の牛若と弁慶の石像を見ても、いまの修学旅行生は反応が薄い』て話をされてまして。牛若と弁慶の対決は、年配の人にとっては講談などで、そのあとの世代にとっては絵本や昔ばなしのひとつとして馴染みあるものですが、その次(の次あたり?)の世代となると、彼らは単なる「歴史上の人物」でしかないんですねぇ。僧兵である弁慶が強さ自慢(あるいは奉納する刀集め)で夜ごと強者たちを斬り捨ててたとか、そこへ現る横笛の美少年牛若丸が「ひらりひらりと刀をかわし」、「倍以上の体躯の弁慶を見事返り討ち」、感服した弁慶は僧をやめて家来になったとか、そゆ話を知らない。歴史としてでなく、物語としての魅力を知らない、とゆーのは「語ってくれる人がいなかった」てことで、何かちょっとかわいそうな気もしました。「判官贔屓」の語源も由来もわからないんだろーなー。
さて、本日(11/8)の雪丸。お休みであることに心底ほっとして10時間寝たあと、この旅行記にかかりっきりでした。ご苦労さまでした。続けて「食べ物編」とか「余談編」とかやりたいそーですが、どーなんでしょか…書きたいことはたんまりあるそーなんですがね。
ともあれ、ここまでのオツキアイ、ありがとうでした。