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  続・春画展 と餃子の皮でハムとチーズ巻き

昨日、書きそびれた話を少々(で済むのか?)
春画には既存の公印本のパロディとかもすごく多くて(「道中膝栗毛」とか「八犬伝」とか。しかも書いた当人が書いたりしてた)、それっていまのオタたちの作る同人誌の氾濫ぶりと似てるとこがあるなとか思ったりするのだけど、当時の絵師たちとの決定的な違いは文字通り「命懸け」だったてことだと思う。描いても作っても売っても罰金程度じゃ済まない。歌麿は手鎖50日(当然筆は持てず、1日中監視付き)の前の沙汰待ち入獄で体調を崩し、それがもとで筆を置いたまま2年後に亡くなった。(これまでにいくつも浮世絵展が開催されたけど、それについて触れてる展覧会はなかった気がする) 版元の蔦屋重三郎も手鎖50日の上、身上半減(財産半分没収)で店も縮小させられたし、辻売りですら捕縛され、取り締まりにあって筆を置いた者も自殺した者もいる。それでも浮世絵は後世に至るほど技術は高度になり、栄華を極めていったのだ。

鎖国は、外への放出を防ぐ一方で、内なるものの成熟を凄まじい勢いで後押ししたように思う。開国、そして明治期の到来とともに(あちらの技術や文化が雪崩れ込んできたこともあり)浮世絵文化は急速にしぼんでいくのだけど、独自の文化を守れなかったという点では「好色本発禁」より始末が悪かった気がするな。ただ、個人の道楽で作ったり描いたりしてるだけでは地下出版は200年も続かない。技術を競い、磨きながらまさしく「命懸け」だったからこその「浮き世の花」だった気がする。
そーそ、当時は時事問題を扱うことも許されなかったので(かの赤穂浪士の討ち入りも「何かあったらしいが何があったかわからない」人がほとんどだった)、事件の真相を知りたければ地下出版の瓦版を読むしかなかった。「知」に対する欲求は、人さまの閨房を覗き見たいというだけじゃない。封じられるから知りたい、と思うのは古今東西いつでも変わらないもんだよね。

あ~、また長くなったー。明日も早番なのにぃ~!
午後帰宅して、にゃんこ缶を買いにひとっ走りしたあと、本棚から春画の図録も兼ねた『江戸艶本へようこそ』とその続巻を読んでしまったので、あっちゅー間に時間が過ぎた。
夕飯作ってとゆーので何にしよーかと思ってたらハハが『ハムの賞味期限が切れる、て言うか切れてる』と言うので、餃子の皮を買ってきて、ハムとチーズとインゲンを巻き巻きしてオイルで炒めた。何の味付けもしてないのに美味しかった。しかも餃子の皮が意外に厚かったのでボリューム感もたっぷり。なるほど、こーゆーのもアリだなぁ。皮が余ったときとか活用できるな。簡単だし早いし。ジャム入れて即席スィーツもいいかもしれない。
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by yukimaru156 | 2015-11-27 00:11 | そんな1日 | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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