同級生 2016年 日本
喜怒哀楽が素直な言動になる草壁に対し、滅多に感情を表に出さない佐条だが、彼からの突然の告白に、自身の気持ちに向き合わざるをえない。自分もまた、彼と離れがたく想っている、ということを。
すでに1ジャンルとして確立されて久しい、いわゆる「BL(ボーイズラブ)」だ。これについて語ると脱線どころか無駄に長くなること必至なのでやめる。(ただでさえ無駄に長いっちゅーのに)
ま、ともかくこの草壁と佐条の「友情ではなく恋愛」の話となるわけだけど、恋愛として進展しない割にはまだるっこしさがないという、何とも不思議な心地よさを味わった。特に起伏のある物語ではなく、このテの話に定番の邪魔やすれ違いが生じることもなく、互いの「好き」を認め合うまでの「だけ」の話なんだけどね。淡々としてるのかとゆーとそーでもないし、ちょっと間違えばうざいだけのはずの草壁の直球の感情や、嫌いじゃないはずなのに引いてしまう佐条の戸惑いとかが、どちらもすんなりと入ってくるからかな。風景の美しさや、穏やかな音楽や、原作マンガのままの丁寧な絵が、2人の初々しさとも相まって鑑賞後にさわやかな余韻を残す映画だった。
あー、うまく書けないなー。でも正直な話、期待してはいなかったのだ。マンガとしては一定の評価を得てるし(続編も出てるし)、悪くないだろーな、て程度だったんだけどね。感動とか、そゆのでもないからうまく言えないんだけど、2人の素直さを応援したくなるというのかな。そういう、純な気持ちになる、てのが心地よかったのかもしれない。
オタトモのKMちゃんと観たのだけど、彼女も同意見だった。もしかしたら好みではないかもなーと思ってたのだけど、『これはこれでいいよ』と納得してた。
で、以降はいつもの2人に戻ってオタトーク炸裂…なんだけど、彼女が働く新宿1等地での「爆買い」の愚痴にもなったりした。
『もーね、「日本人が買う品揃え」じゃなくなってるんだよ、忍者柄の爪切りだったり芸者のキーホだったり、いわゆる「東京土産」の店。何をどう見せて売るとか、そんな戦略必要ないの。ただ数出してくんだ、すぐなくなるから』
そういう店は彼女のところばかりではないんだろうなぁ。おかしかったのが、一番の売れ筋が「桃味」。ゼリーでもチューハイでも桃味。やっぱあちらの人は「桃」なんだ…ある意味「イメージのまま」だな。
あちらの経済もそろそろ破たんするとか、爆買いも終わりとか言われてるけど、言われつつも続いてるよね。終わったら終わったで、ほっとする反面、泣く人もいっぱい出るんだろな。
(^^)/