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  青い雪 古川じゅんこ個展 とハインライン著『月は無慈悲な夜の女王』

ねむねむぅ~でありながらもとりあえず起きて、午前中のうちにと、イラストレーターのじゅんこサンの個展に外苑前まで行ってきた。午前中と言っても、ギャラリーが開くのは11時半なので、それに合わせるくらいの形で。
彼女は昨年1年間、日本農業新聞の連載小説に挿絵を描いてた。毎日1枚必要なわけで、その数何と303枚。この仕事に関わってから『(このことで)頭がいっぱいでどこに出かける余裕もない』みたいなことを言ってて、だよねぇ~、終わったらゆっくりしましょ、なんて話をしてたのだけど、その前にこの挿絵を集めた個展、となった次第。

303枚飾られてるわけではなくて、でも1枚の額に6枚入った絵が合計100枚ちょい。新聞掲載だからモノクロ(鉛筆画とアクリルの黒)で、風景や静物よりは登場人物たちの絵の方が断然多い。農家に嫁いだ女性の日常を描いたもの、らしい。内容については聞かなかったな、そう言えば。掲載されてたモノクロ作品だけではなく、数点の色鉛筆画があって、彼女らしく淡々と落ち着きのある絵だった。昔の絵(彩色した紙の切り絵)を知ってるあたしにとっては、思い切って画風を変えたのだなー、とちょっと寂しい気分にもなるのだけど。

1時過ぎくらいには帰宅して、それからまたせっせと制作…とは言え、2時半には歯医者で、5時半にはどーぶつ病院なので、制作も細切れでいまひとつ集中しきれていない感じ。しょーがないのだけどさ。
スペース的には狭い(180✕45センチ)ので、何を持ってくかの算段と、どう配置するのかもそろそろちゃんと考えないといけない。金曜には遊びに行く予定入れちまったし。バカだな~と思うんだけどねぇ。展覧会とか個展とか、こんなに予定入れるつもりなかったころに決めたことだからさ。これ書き終ったらまたちょっと制作して、今夜こそアイス食べて少しだけまったりして、明日は1日引きこもりのつもり。

そーそ、道中でやーっと、ハインラインの『月は無慈悲な夜の女王』を読了した。いやぁ~、長かった…厚さ3センチ強、てのもあるけど、一気にだーっと読めるシロモノではなくて(できる人もいると思うけど)、なかなか読み進めず、しんどかった。
月世界が地球の囚人たちの牢獄であったのもいまは昔、次世代、次々世代が主流になって、地球への不満がくすぶりつつも、とりあえずは平穏に暮らしてる。片手が義手(何と8種類の義手を持ってて、用途に応じて使い分けてる、てのがイイ)によって精度の高い技術屋である男、マヌエルが、月世界市のメインコンピュータであるマイクと「会話するようになる」ところから始まる。マイクが水道管の制御をいじって長官のトイレを水浸しにするのは「ジョークか否か」なんてあたりはおもしろいのだけど、地球とは異なる環境、婚姻(家族)関係、風俗、習慣といった諸々を理解するのにちょっと手間取ってしまう。一介の技術屋でしかなかったマヌエルが、コンピューターであるマイクと共に月世界革命に巻き込まれる形で話が進むんだけど、展開が少々まだるっこしいのだよね。一気に畳みかけてくれればもっと夢中になれた気がする。昔の文学作品が、話はいいのに無駄にくどい、と思ってしまうのと似てるかな。あ、別につまんなかったわけじゃないよ。むしろ良かったと思う。「月世界の地球からの独立」なんて、まんま「SF版植民地時代」だけど、話でかいしね。

ちょいと疲れてるせいなだけではないと思うけど、うまくまとめられないや。彼の『宇宙の戦士』のときは、もっと楽に読み進めた気がする。いま読むとまた感想も違うかもね。
明日はがんばろー。いや、今夜もまだも少しがんばろー。明日ちょびっとラクになるために。






古川じゅんこ個展 ~4/23(土)11時半~19時(最終日17時) 
銀座線外苑前3番出口より徒歩7分 ギャラリーMAYA 
(´ー`)
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by yukimaru156 | 2016-04-20 01:39 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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