新宿末廣亭 初席

寄席は、1ヶ月を3つに区切り、それぞれ上席、中席、下席、と呼ぶ。でも正月の場合はこの上席を「初席」と呼ぶのだそーだ。
「初笑い」に行こうか、てことでハハとこの「初席」を観に出かけたわけだけど、いやはや…こんなに混んでるとは思わなかった! 開演30分前(2時半)に着いたにもかかわらず、末廣亭の前には長蛇の列。並んでみたら整理券の有無を聞かれ、持ってないと告げると『すでに整理券の配布は終わってるのでこちらの列へ』とゆーので、改めて別の列へ…並びつつハハと『これはもう無理なんじゃない?』『諦めて別のとこ行こうか』『どこがいいかな』なんて会話をしてたら、案内の男性が『まだ座れます』と言ってたので半信半疑でちょっと待つことにした。

3時には始まらないんじゃないかと危惧してたけどちゃんと入場できて(高座前の椅子席ではなくて両脇にある桟敷席だけど)、ちゃんと3時に始まった。すごい。

この初席、通常の落語と違ってともかく噺家が大勢でる。いつもの倍は出るのだそーだ。だからもー展開がめちゃ早い。次々と出てきては一席笑かしてくれてすぐ代わる。「顔見世」的な要素も含んでるのかもしれないな。何たっていま、「噺家」てのは600人いるらしいから。すごいよね、この人数。ちょっと前まで300人とか聞いてたのに。世襲制じゃない伝統芸能ってのは入口広いからねぇ。

落語だけでなく、「紙切り」や「三味線」「漫談」(それぞれの正式名称はわかんないけど)とかがあって、もーホントにどこまでがボケなのかわかんないよーなよいよいのじーさんたちが出たりもするのだけど、それはそれで笑えるというかね。クスクスからあははまでたような笑いが絶えなかった。
中でもハハとちょっと感動したのが「江戸売り」の声。かろうじで馴染みのある拍子が『えぇ~、きんぎょーえ、きんぎょぉぉ~』あたりかな。豆売りでも魚でもそれぞれ独特の拍子や節回しがあって、すごいなそんなしゃべりをしてたのか、と思うよな長い口上(?)もあって、初席故に時間が短いのが惜しかった。

落語はその時代時代に合った戯れ言や時事ネタなんかを盛り込めたりするので、最近の若者(高座に上がる噺家たちの弟子とか)の話や何かもおもしろい。除夜の鐘を打ちに行ったら整理番号が55で、『打つ前に噺をひとつ』とか無茶ぶりされ、じゃああたしの前の54人は? と言いつつ『ニッサンと掛けて除夜の鐘と説く そのココロは「みなさんで」』『ゴーン』とか。(これで合ってたかなぁ…何と掛けてたか忘れてしまった…)

3時開演で6時半終了。桟敷席だったのでちと足や腰がしんどかったけど、ハハとひとしきり笑えて楽しかった。入場のとき、張り紙に「今夜は三遊亭円楽が出演します」とあったので、へー、彼がトリなんだー、と思ってたんだけど、その前に桂米助が出てきてちょっちとびっくり。落語はトリに近づくほど(さすがの熟練者揃いで)面白味が増す。安心して笑える、というのもヘンだけど。
落語がブームなのかどーかは知らないけど、600人も噺家がいたら層が厚くなって頼もしいね。『落語家協会、てのがありましてね。略して「ラッキョウ」なんですが、どこぞの協会と違ってパワハラってのがないんですよ、ほんと。パワーのある人いないんで』と、真打ち前は師匠ら上を茶化して笑いを誘い、大御所らは『イケメン落語? 誰が言ったんですか、ンなもんいませんよ』と弟子を茶化す。それ自体がもー連綿と受け継がれてきた「伝統」なんだろね。

新宿の人の多さにへきえきしつつ(今日が仕事始めで、しかもハナキンなんだね)、ハハと夕飯を食べて帰宅。楽しい1日だった。帰りに閉店間際の本屋で『BEASTERS』買っちゃったし。











( ̄▽ ̄)

名前
URL
画像認証
削除用パスワード
by yukimaru156 | 2019-01-05 02:02 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


by yukimaru156