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  歌川豊国 写楽を超えた男

今年は豊国の生誕250年なんだそうだ。「生誕」と「没後」て言葉ほど展覧会の宣伝文句として多用される単語はないだろうね。ちょいとキリがいい、て以外に何の意味もない気がするけど、誰か特定の人に焦点を当てたいとき、都合がいいのだろうな。

でもまぁ、こういう便利な言葉があるおかげで、まとまった作品を鑑賞することができるのも確かだ。浮世絵の、あるいは歌川派の作品を観る機会は多々あれど、これだけの数の豊国を観るのは初めてではないかなー。そういう意味ではありがたい。
宣伝のキャッチコピーに「写楽を超え、歌麿に挑み、北斎と競った男」とある。当時、写楽はそんなに人気はなかった、みたいなことも聞くけど、歌麿の描く女たちに果敢に挑戦してた様子や北斎を意識してた感じは作品から見て取れて良かった。彼らと同時代に生き、浮世絵界では名の知れた「歌川派」を牽引した豊国は、大勢の弟子を抱え、やがて国芳、芳年らを輩出する。彼の書いた指南本に、役者を描くときはまず役者の裸を描き、それから衣装を付け足していくのがいい、みたいなことが図と一緒に描かれてるのだけど、黒で描かれた男の裸体とそこに付け足された赤の衣装がすごくわかりやすくて(歌舞伎役者の衣装なんてごてごてと複雑だしね)、いい師匠でもあったのだろうな、と思う。

豊国といえば役者絵、と思うけど、やはりそれでは満足しなかったみたいで、絵草子も多数残ってた。山東京伝とのコンビは好評だったみたいで、こういうのの翻訳本とか出ないかな~、とか思ってしまった。ゴーカ特装本とかではなく、あくまでも庶民的なお値段でさ。(絵草子なんていまのマンガと同じ扱いだったわけだし、モノクロだからできなくはないと思うのだけど、原本の状態が悪すぎるかな…) 高橋克彦あたりが編集してくれたらすーごい嬉しいんだけど。
あー、彼の書く浮世絵師の話が読みたくなったー。(彼は浮世絵収集家でもあるので、そっち方面の話も何冊かあるのだ。山東京伝の話はミステリ要素もあってイイっすよ)

今朝はハハをかーぶすに送って行き(そのときはまだ降ってなかった)、帰宅して家ン中に掃除機かけて、ハハの帰宅を待ってウチを出た。ハハが帰宅したときは結構激しい雨だったのだけど、出るときは小雨。原宿ついたらまた激しくなり…で、これを何度も繰り返してたみたいね。
原宿の太田記念館を出て新宿についたのは3時過ぎで、ハラヘリで買い物なんてできる状態ではなく、ちょいと裏通りの、でもコギレイなラーメン屋に入ってハラを満たした。(半端な時間の割には混んでたな) 

で、セカイド。去年まで(いや今年か)のカレンダーに使ってて、今度からカードセットに使おう、そのためにはちょっとまとめて買っておこう、と思ってた5色50枚のカードが「廃番につき、在庫のみ」と札がかかってて、そこにあったのは2冊のみ…何てこった! 豆本作るときに愛用してるスティック糊は誰かが買い占めてったのか残り2本で『在庫はありません』とか、ホントかよ? て感じだったし、まぁ、大体欲しかったモノは手に入ったのだけど、何だかな~、な気分だった。
よく歩いたので疲れた。(それでも7000歩とかだけど) ホントはプリンターのインクも買っておきたかったのだけど、雨だったし、気力体力が残ってなかった。今夜はたっぷり寝て、「ゆるゆる制作の日」としよう。








(´ー`)


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by yukimaru156 | 2019-09-19 01:47 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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