モテた話。
今回の旅程2週間のうち、後半6日間はあたしひとりだった。国内でもひとり旅ってしたことなくて、ココロボソサもあるだろーなと思ってたけど、そーは言ってらんなかったのがちょっとおかしい。ただ、それはどーとでもなるとゆーか、仕事に関係ないことであるのだけど、「地図が読めない奴」ってのは大きな問題で、何と5枚もの地図持ってバンコクをうろうろしてた。
で、とりあえずちゃんとわかって目的地に辿り着こうとしたそのとき、『ニホンジンですか』と尋ねられた。タイを訪れる日本人はとーっても多いので日本語を話すタイ人も決して珍しいことではなく『ええ、そうです、日本語お上手ですね』と応えてそのまま通り過ぎたら(だってあんまり関わりたくなかったんだよ、こあいじゃん) 追いかけてきてあれこれ話かけ始めた。カタコト日本語で、ちょっと英語で答えたらあとはずーっと英語。ゲートで入場料払ってたら『ボクは顔パス』と言ってまだついてくる。見学後、『ランチしましょう』と言われ、ひとり旅はともかくひとりの食事ってのは味気ないと思ってたのでOKし(たのがよかったのか悪かったのか…)、そんでなぜかその後の3日間、彼といることになってしまった。なぜだ?!
彼いわく『雪丸と会ったのは、寂しいボクに仏陀が与えてくれたプレゼント』
なんだそーだ。3日間彼がのたまった美辞麗句、賞賛の雨嵐をここで翻訳するつもりは毛頭ない。どこへ行くのでもついてきて、なぜかどこでも顔パス…と思ったら彼はツアーガイドの免許証を持ってたとゆーオチつき。目的地までの最短距離と方法、広大な寺院のトイレの場所、トゥクトゥクに乗ってもボラレることは一切なく(支払うのはあたしね)、パーソナルツアーガイドってこんなに便利かと思ったけど、気分は悪女…だってガイド料払ってないもん。『キスしたい』『嫌』とニベもないし。便利だけどホレてない男に対してどう接すればいいのか全然わかんなくてまいった。アッシーとかメッシー(どっちも完璧死語)とか、持ったことないしさ。
人によると思うけど、あたしは「あたしを想って涙で枕を濡らす」男は引く。礼賛されるほどにも引く。『会いたいから仕事休んだ』という台詞にはもっと引く。いいわきゃないだろ、それ。
楽しくもあったけど、しんどい3日間でもあった。別れ際、彼にはクリスマスカード(世話になった人にあげようと思って自作のを何通か持っていってたのだ)と一緒にガイド料(っても通常の1/3以下)を渡した。あたしへのホメ言葉をひとことで言うと『シンシリー』なのだと言う。あたしが彼に対してシンシリーであったとは思えないけど、写真は送るつもり…今日見たらあたしの顔、ちょっと引きつってた。
17日にスコータイからリョーシンに宛てた手紙が昨日届いた…結構かかるもんなんだなぁ。早い友人もいたみたいだけど。