作家出納帳
浦和の楽風(らふ)は、明治創業の古いお茶屋さんを改築したお店で、1階が和風喫茶、2階がギャラリーになっている。日本茶の種類もいろいろあって楽しめるのだけど(と言ってもあたしは煎茶と番茶と抹茶の違いしかわからんが)、急須とお茶碗が出てくるのは当然として、店内中央にある鉄釜から自分でお湯を汲めるというのがいーのだ。つまり、出がらしでよければ何杯でも飲めるとゆーわけ。通り沿いの店(茶箱が積んである昔ながらの店)の裏手に廻る形で、うっかりすると見逃してしまうのだけど、広い店内は結構人が入ってる。手作りのどっしりしたテーブルと椅子が落ち着けるんだよねぇ。
2階のギャラリーは和室。ここではお茶は飲めないけど、作家さんの作品を足を崩してゆっくり観れるのもいい感じですよ。あたしのちぎり絵は「和風」とは言えないけど(でも洋風でもないと思う)、くつろいで楽しんでもらえればいいなぁ、と思ってマス。
そーそ、出店情報のとこに「京浜急行」と書いたはずが「景品」になってたらしい。ちょっと前に指摘されたのだけど、おもしろいからそのまんまにしておいた。急行に乗っても景品は出ないですからね。
ここに出展するのは一昨年の『クリスマスとお正月展』以来2度目。あのときは何を出して何が売れたんだっけ、とリサーチ(遅い!)したらば、スケジュール帳とかカレンダーとか「ナイナイクリスマス」の絵本とかだった。全然参考にならんではないか…。
でも「いつどこに出店(展)して何がいくつ売れたか」を書いたこのノートは「作家さゆきの履歴」でもあるんだよなぁと思う。既に4冊めになって、歴史にも厚みが出てきた。98年にスタートして、ちょっと利益が出たら材料買って、また出たら出店費払って什器を買って…とプラマイゼロでやってきて、それがちょっと黒くなるよーになって絵本出して、いまン十万の赤。来年の10周年までにはゼロに…できっかなぁ。無理だろねぇ~。印税も遠そうだし。
取り立てて何もしなかったハハの日だけど、こないだ作家仲間のANに頼んで、彼女が作ってるめがねケースを送ってもらい(あんがとね、AN!)、それをプレゼントした。あたしが使ってるのと同じなのだけど、羨ましがってたからよかった。布ケースだとぺたんこになるからバックに入れるとき便利なんだよね。
さーて、絵本にサインを入れよっと。