魚がいっぱい
オトート1号の近所では、数ヶ月に1度(あたしは月イチくらいと思ってたがそうではないらしい)、魚市場が立つ。早朝から長蛇の列で、9時過ぎにはお開きになってしまうというモノ。とにかくその日に取れた魚が大量放出されるので、みんな早起きするわけだ。もっとも、1匹単位ではなく10匹単位で売られるというから、買う方も大変。つい買いすぎる、のはわかる。
しかし届いたこの物量はどーだ!
イカ10杯、サバ10匹、ソウダカツオ10匹、鯛2匹、マグロのカマ(冷凍)8本…今夜は何だ、どー食うのだ、とみんなしてあーだこーだと言い合う。もちろん冷凍庫に入りきるものじゃあない。(ここに書いた以外にもあった気がする…) ともかく今夜はタイ2匹(結構でかい)で鍋になり、イカは丸焼きにする分と塩辛(チチの得意料理のひとつ)にして、サバは煮て、ソウダカツオは…よくわかんないのであたしがあとでネットで調べることになった。魚をおろすのはチチのオハコでもあったけど、今回はオトート1号が挑戦し、ウロコ取りにも四苦八苦。多いんだよねー、これ。で、なぜか甥のYGはウロコが気に入ったらしく、大切に洗って乾かしてしまってた。どうするつもりなんだろう。秘蔵コレクションに入れるのかしらん。
過日、アメリカ在住の友人が土産に置いていってくれたジュース(無糖で、果実(ぶどう)の甘さだけのジュースで、ワインを造ってるとこのものらしい)を開け、美味しく飲んだのだけど、YGは『ちょっと舐めるだけ』と言って口に持っていってやると顔をしかめ『…やっぱりいい』。その台詞は飲んだ奴が言うものだとか何とか1号に説得(?)され、飲んでみるもひとくちで『水!』と叫び、クビにさげてきた水筒から水を飲んでた。相変わらず給食でちゃんと食べられるのは牛乳とパンだけらしい。でもゴハンとかよく食べるんだよねぇ。鯛の目玉も美味しそうに食べてたし。心配すべきなのかどーかよーわからん。
昨年の夏だったと思うけど、彼は友人たちとそのママたちとで映画に行った。メガネをかけ、画像がリアルに飛び出してくる、というモノ。前列に子供たちが座り、後方に母親たち。子供たちは夢中になって『わー』とか『きゃあ』とか言って飛び出す画像を避けたりのけぞったりしてるのに、YGだけが微動だにしない。ママは“ちゃんと見えてるのかな…”と不安になったらしーけど、終わると彼は大興奮で、帰宅したパパ(オトート1号)に言った。『このメガネすごいんだよ!!これつけてると殴られても痛くないの!』 おもむろにメガネをつけさせられ、殴られたパパは前後の脈絡がさっぱりわからず『痛いに決まってるだろーがっ!』と怒ったとか。(ここで本気になるとこが1号らしい)
友人に話すと大受けして、『それはすごいリアルだったってことだな。大物になるか、置いてかれるかどっちかだ』という感想を述べてた。すぐ『言い過ぎた、すまん』と謝ってたけど、実はあたしもまったくそのとーりだと思ってるのだ。もちろんオバとしては前者であることに多大なる期待をかけてるんだけど。
絵本読んでくれたり読んであげたり、プロレスもどきではしゃいだり絵を描いて遊んだり(あれのどこがどう「ボス1号~4号」なのかわかんないけど)、いっぱい遊んで魚たっぷりの1日はかくしてふけて行ったのでした。