えび天とかき揚げ
忙しい最中なので「手取り足取り親切丁寧に」なんつー余裕が誰にあるわけでもなく、『えび天20』『は?』『やって』『ったことないの知ってるくせに』『見てるでしょ、いつも』
見てないって!見てるのは作ってる人の背中だけじゃん!とささやかな抗議をしつつもドキドキしながら厨房に立つ。マジでどきどきした。そば屋のえび天ってのは衣もたっぷり入って(ついてて)さくさくっとイイ感じになってる。のをどーすればいいのかわかんないまま、右手にえび持って天ぷら粉をつけ油鍋に入れて左手の指先に天ぷら粉をつけてぽたぽたとえびに落とす。衣がついてくのはよいとしても、その形がねぇ…う~ん。
『あのさ』
『はい!』
『エビフライじゃないんだから』
………絶句。
すいませんすいませんすいませんを連発しつつ、何とか「それらしく」仕上げてくも、やっぱりちょびっとエビフライっぽい。たかがえび天。されどえび天。奥が深い。『こんなんでいいんでしょうか…』と他の人に尋ねるとひとこと。『やらせてくれてるってことはいいんじゃない』
はぁ~。ちょびっとだけ救われる。
『次かき揚げね』
『か、かき揚げもっすか?』
『ついででしょ。60じゃたんないな』
『は…はぁ』
『ほら並んでるから!急いで!』
とか言ってる割にはやけに楽しそうなんですけど…時刻は午後9時過ぎ。20枚ほど作ったところで交代。ホールの片付けや備品補充をしつつ眺めると、さっすが所用時間が違う。次々に完璧なかき揚げが完成し、結局60ではきかず、おそらくは100枚は作ったと思う。それもラストオーダー5分前には終了。『えび天頼んだのにこれはエビフライじゃないかっ!』とお客さんからクレームがつくこともなく、こちらは10分前には終了となってしまった。余ったら記念に(?)持ち帰ろうと思ってたのに。
何だかドキドキバクバクものだったのだけど、不合格の烙印を押されることもなく(たぶんだけど)、無事1日が終わった。いやはやあっちゅー間だった。でも楽しかったな、ちょっと。作ってる人たちはいつものことなのでイヤそーだけど。(1日1000枚以上も作ってりゃ嫌になるわな) 数をこなしていけばも少しマシなえび天とかき揚げが作れるようになるだろう。
出勤ギリギリまで時計を作ってたけど完成には至らず。いい天気だったので「そーだ、実験しなきゃ!」と思い立ち、褪色を防ぐスプレーをベランダでぷしゅう。ホントに褪色を防いでくれるのか否かは今日1日ではわかんなかった。どのくらいでわかるものかなぁ。
エビフライみたいに…むー、違いがよくわかんない。
ころっとまとまってたのかな。
そいえば、私、昔、初めてかき揚作ろうとしたとき、
種を入れたら、しゃーっと見事に散らばってしまいました。
で、後年、そのとおりの4コマ漫画に出会い大爆笑。
それも、揚げてたのは人間ではなく、「アルマジロ」……
ともあれ、火傷などなさらないよう、お気をつけて
お仕事励んで下さいませ。
プロかおまけになるのでは。。料理は数をこなすと要領が
よくなって、私なんて錦糸卵2度目がうまくいったときやっほー~。
って心の中で叫びましたよ。。 ふふふ。
Junkoさん、錦糸卵2度目でうまくいったのって凄いじゃないですか!あたしだったら5度は失敗するだろーな(^^;) でも「回数こなせば」というキモチにはなれたです、確かに。