どころじゃないけど。
『運気がなくなった』
………だろーね、はいはい。こんだけ時間かかったらウンもどっかへ消えるわな。昨日、チチが出かけたのは実は「ずーっと買い続けてたロト6が、外れた数字がひとつだけ」というかなりビンゴに近いモノで、当たれば2億(!)だったのだけどとりあえず「惜しかったね賞」なのかどーか、ともかく1万6千円になるってんで引き換えに行ってきたわけだ。そこで運を使い果たしたたー思いたくないが、とりあえず運気が復活してくれるまで朝食を食べさせてもらうことにした。
トイレだけでもこの騒ぎなわけで、先が思いやられるのは確か。ハハは朝から掛かりつけのセンセのいる病院に電話したりしてたのだけど、これまでの疾患とはワケが違うからケンモホロロだったらしい。頼りになる近所の洗濯屋のおじさんに電話して、一番近いと思われる(でもって評判のいい) 整形外科院を教えてもらう。何と彼は区の保健センターに連絡を入れ、車椅子の手配までして仕事車で来てくれた。『奥さん、いますぐ車椅子を借りに行こう!』。週に1度は天ぷらを届けに行っててよかったと思った。もちろん、今回のお礼は天ぷらじゃ済まさないけどね。
2人が車椅子を借りに行ってる間、カラーコピーと買い物に出た。コピーは意外に時間がかかるものなのだ。100枚近くだと2、30分かそこらかかる。ついでの買い物も含めて1時間ではちと足りなかった。
最も近いと思われる整形外科院まで車椅子で行くことにし、(おじさんは車でと思ってたらしいが、車椅子に乗せるだけでも相当な痛がりようで無理と判断したのだ) あたしが押してった。急な坂道を避けるため、結構大回りをする羽目になったけど、ともかく無事着いてほっとした。時間がどのくらいかかるかわからないので1時間後に迎えに来るからと言ってあたしだけ帰宅した。
で、帰宅したものの、1時間で何かをしよう、という気になれない。とりあえずささっと昼食を食べ、それから梅を収穫することにした。まずは屋根から手を伸ばして届く範囲を。(ここから取れた梅が一番キレイででかい。ほんのり薄紅色に色づいてるのもあり、何となく微笑ましい気分にもなる) すぐ迎えに参上する時間になったので病院に戻った。処方箋を待ってるところだった。
『どうだった?』
あたしの言葉にチチがちょっと嬉しそうに言う。
『大腿頚部骨折』
何でちょっと嬉しそうかと言うと、「あんだけ痛いんだから絶対どこか折れてる」という主張が認められたからなのだ。多分。ハハがため息ついた。
『明日から入院。3週間はかかるでしょう、だって』
…また病院か。入院履歴を14に更新したか。
帰りはチチの了承を得て(ハハの反対を押し切って)、坂道を登った。下りではないから振り落とす危険はないし、何より「一気に上って早く家に帰りたかった」のだ、あたしが。問題なく帰れたけど、部屋までがまた大変で、ハハとひーひーふーふーだった。そんでもそれで「今日」を終えるのはシャクだったので今度は木に登り、せっせと梅の収穫。リョーシンが千葉に高枝バサミを忘れてきたのが残念だ。それさえあれば取れるのがまだ2、30はあるのに。
夕飯までの約3時間を収穫に費やし、本年度の収穫は18キロ。木に登ってわかったけど、虫にやられてる枝も多く、いつもより小粒だ。それでも30g~最大で50gってのは素晴らしい。夕食後、梅シロップを作る「割れ梅」を寄って、現在、炊飯器の保温にかけてる。(そーそ、このためにまた出かけて氷砂糖を買いに走ったのだった)
くたびれた。梅ジャムとか梅干しとか、考えるだけで気が滅入りそーだけどやんなきゃ腐らせちまうよな。ふぅああ~。