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カラダにホントに必要な薬

10円まんじゅうを買いに2駅先まで行ってきた。当然チャリ。朝からどーもクサクサ気分だったのでちったー晴れるかと思いきや、そーでもなかった。手の甲は治りかけてはいるがまだ痒いし、何よりやる気を引っ張り出すのに苦労する。
見舞いにハハが行くかあたしが行くかで、昨日は曖昧なまま終り、半ばヤケクソであたしが行くことにした。こんな暑い日にハハを歩かせるのも嫌だったし、“この状態でどれだけはかどるというのか”つっー気分でもあったし。

てなわけで午後、見舞いに行ってきた。どうせなら近所に住んでる作家サンと会いたかったのだけど、その連絡をする気力はなかった。電車を乗り継いで約1時間半。チチはリハビリ中で、何と屋外だった。(あとで聞くところによると「仮免運転」らしい。センセが「どれだけ歩けるか見てる」モノだったようだ) 王様風呂(寝たまま風呂に寝そべり、下からジャグジーで湯が沸きあがってくる中、3人がかりで手足や髪を洗ってもらう)からひとり風呂(介護はついてるけど基本的にひとりで入浴する)に昇格(?)し、着々と退院準備を進めてる模様。まだ日は決まってないけど、そう遠くもないみたいだ。病院内も杖持って歩いてるみたいだし。
先日カットしてあげた杖は悪くないらしい。(よくもなさそだけど) 100均に(杖につける)こういうストラップがあったよ、と言うと『欲しい、それに鈴をつけてくれ』とのたまった。鈴だぁ~?
『杖を振ってちりんちりんと鳴らすとさ、前を行く人が避けてくれるかもしれないだろ』
……チチよ、本気でそんなこと思ってるのか?かつて「鈴をつけた杖を持った人」を見たことがあって、かつ「鳴らされて避けた」ことがあるってんならわからなくもないけど、あたしゃ一度も経験したことないぞ?ま、つけることくらい「屁」でもないからやったげるけどさ。鈴は古来「魔除け」だったわけで、お遍路さんだってつけてるんだからあながち間違いってわけでもないし。

同室のSさんがずーっと『まんじゅうが食べたい』と言ってて、ハハは(チチのご所望で)サラダを持参してはSさんにオスソワケしてたのだけど、あたしは午前中に買った10円まんじゅうを持参し、まずはSさんに(チチはリハビリ中だったので)2つばかりあげた。大体100円玉くらいの大きさなのだけど、ものすっっっごく嬉しそうな顔をして、至福!って感じで食べてた。病院内では間食禁止で、甘いものは何も食べられない。(だから「こっそり」なのだ) チチと同じ糖尿病で心臓疾患があって、チチとはちょっと違うけど車椅子。酒より甘いものが食べたいのもチチと同じで、ホントはいけないことだけど、それでもあんなに喜ばれたら炎天下、チャリこいだ甲斐があったというものだ。
『甘いものダメで1日1600Kcalの食事で、でも「体重をあと4キロ増やして体力つけろ」ってそりゃ無理な話だよねぇ』とSさん。まったくもって同感。それに甘いものって、ほんのちょびっとでもエネルギーに変換される気分になってイイモンなんだよね。昨日、2人とも検査結果が出て、揃ってヘモグロビンA1Cと血糖値の数値が標準に下がってたようだ。「ホントはいけないこと」に耳かき1杯分くらいの罪悪感はあったのだけど、これでキレイになくなった。何よりクサクサ気分も飛んだ。よかった。新しい同室の人と合わせて4人。ひとりは初日は『早く逝きたい、早く逝きたい』と手を合わせて拝んでたらしいのだけど、いまでは冗談も言い、もうひとりも気難しい人なのに今日は機嫌がよく、あれこれ喋って一緒に笑った。カラダにホントに必要な薬は、とてもとてもささやかな、何てこたーないモノなんだろな、と改めて思った。

クサクサ気分が飛んだとこで、ここ数日ちょっと探してたCDも買え(この話は明日)、夜は制作に没頭する。豆本を入れる額(5×5センチ)に2.6×2.6センチの穴を開けるという作業、1つを仕上げるのに時間かかりすぎ…まいった。また仕切り直しも何だしなぁ。うぅーん。「創作より制作」に時間がかかるのは結構歯がゆいモンだ。仕切り直しせずに、もーちょいやり方を工夫しよう。CDは5巡目だ。
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by yukimaru156 | 2008-09-03 01:24 | 我思う | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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