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必殺奥義「作家の勝手」

ただひたすら果物を描くとゆーことをやってた。「ちぎり」用のスケッチとしてだけど、最初の頃は丁寧に(ある程度サイズとか計算しつつ)描いてたのだけど、だんだんいい加減になってきて“ちぎるときにきっちりやればいいや”になる。いーのか、それで、と思うんだけどさ。あとで困らないかなぁ、とか。

で、スイカだのリンゴだの桃だのオレンジだの、いちお「ちぎりイメージ」をしながら描いてたのだけど、“他にないのか、他に!”と果物ネタにひーひーすることになった。ちぎったことない果物って何だろう、と思って。サクランボもレモンもぶどうもちぎったことあるからOKなんだけど、あとは何だろう…そーか、パイナップルだ!と思いついたのはイイけど、果たして「パイナップルに見えるチラシ」を探しだせるのか疑問…メロンはさ、「作るならこのチラシ」というのがあるのだけど、そのチラシで何個のメロンが取れるのかちと微妙だし…いっぱいちぎれるといいのだけど。

果物に限らず、何かの固体(の絵)をちぎるとき、問題は「シルエットでそのモノに見えるかどうか」なのだ、実は。色とかは何となく「それっぽく」は出来るけど(パイナップルは別として)、ねぇ。大体、茶色の楕円をちぎって「キウイ」と判断してもらえるのか?と楕円を描き連ねながら考えてしまった。主張させてもらうけどね。あ、でもいま思いついた!キウイって「黄緑の丸の中に白い丸」でだいじょぶじゃん?スイカだってカットされてんだからキウイだってカットされててもヘンじゃないよね、うん。もっとわけわかんないかもだけど。

何種類かの果物を描いて、ふと「栗なんざどーだろー」と思いつく。(栗もちぎったことあった、そー言えば) 茶色の丸みを帯びた三角…でもよいけど、あのイガイガ、ちと挑戦のしがいがありそーだ。以前ウニをちぎったことあるから(あれは黒のイガイガ)、技としては楽勝(のはず)。
でもこれ、「果物」と言えるんだろか…「木になってるからあれは木の実」と主張される御仁よ、ではリンゴやオレンジも同じ「木の実」ではないのか?と問いたい。どーだ、栗との違いは何なのだ?そもそも「果物」と「木の実」の違いは何さ。
とひとり突っ込みしつつ、ハタとまた思う。「ナマで食べられるのが果物、加工が必要なのが木の実」だったりして…うわー、益々わかんなくなってしまった。つまるところ果物と並列して描いてよいものなのか?どーしたもんかなぁ。必殺奥義「作家の勝手」で行くか。

絵のタイトルは、大体その絵を描いてるとき(あるいはちぎってるとき)に思いつくことが多い。考えながら描いてるとゆーか。(だから迂闊に音楽とか聴けない、とゆーのもある) 
そんで今回は「フルーツ、フルーツ、フルーツ…」と思いながら(念じながら)、いいタイトルを思いつこうとした。失敗した。よーだ。だって出てきたのがこんなんなんだもん。
「Kudamono damono」
……何のひねりもない。オヤジギャグどころか駄洒落ですらない。わずかに、わずっかに「韻を踏んでる」だけのモノ…いいのか、これで?でも思いつかない。こういうのって、どんなにくだらない、ボケたタワゴトみたいなのでも「一度思いついてしまうとなかなか次が出てこない」というオソロシイ事態を招いてしまうのだ。どうやらそのドツボにはまったらしい。くぅ~。ここでまた繰り出すのか、必殺奥義。「韻踏み大王」は撤回しよう。そーすべきだ、きっと。

そんなこんなですぐそば屋。レッツゴーかき揚げ隊。最近やっと「悪くない」と思えるかき揚げが増えてきた気がする。こんだけやってんだからできなきゃオカシーけど。
ところで突然ですが、明日は「風丸ファクトリー」の絵本展に顔を出すつもりっす。ハハと一緒に。そんで「世界の果て」に行ってくるのさー。わくわくだーい。
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by yukimaru156 | 2008-11-05 01:54 | 我思う | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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