ミヒャエル・ゾーヴァ展
ともかくひっさびさの銀座!だ。もちろんウィンドゥショッピングもランチも置いといてまずは「ゾーヴァ」。平日昼間でも、最終日とあって結構混んでた。そしてやっぱり期待は裏切られなかった。3年前と比べてどーだと言うとレイアウトとかは前回の方が(いろいろ工夫もされてて)よかった気がするけど、今回の方が作品は多い。(たぶん) それに彼のインタビュービデオも2ヶ所で流されていて、なかなか興味深かった。“生粋のドイツ人だなぁ~”という、誠実さより堅実さ、みたいな話の内容の中に、皮肉なのか真面目なのかわからない、煙に巻かれるようなユーモアが垣間見れる。そしてもちろん、それは彼の描く独特の絵の世界にも通じる。いたって真面目なのに、どこかおかしい。変、というほどではなく、かといって毒でも黒(ブラック)でもない。そのあたりの「妙」が、あたしのお気に入りの所以でもある。
彼は「上塗り屋」なのだそーだ。スケッチとかはせずにいきなり絵筆をとるが、何度も何度も描き直す。どんどん上から色を重ねては直し、最後には元の絵が跡形もなくなり、「前のだって悪くなかったのに」と後悔することも多いらしい。彼はそれを『完璧主義なのではなく、単なる悪癖』と呼んでいた。ポスターになった絵が欲しいという人に渡す前に『ちょっと色を直ししたい』と言って手を入れ始めたらまったく違う絵になってしまい、怖くて見せられずにいる、とか。そういう話をとても真面目に話すあたりが笑える。
『欲しい人と締め切りがなければ、きっととても自由に絵が描けると思う』
と言っていた。同じ絵を何度でも加筆修正するので、いまの問題は『アイディアだけで形になっていないものを死ぬまでに描けるかどうか』だそーだ。アイディア切れでひーひーする自分には羨ましいような話。
彼が有名になったのは『ちいさなちいさな王様』という絵本の挿絵からだけど、以降、随分いろんな絵本に挿絵を提供してる。3年前で3、4冊くらいだったと思うけど、今回はその倍以上あった。どれも「子供向け」というよりは「大人向け、あるいは老若男女全て」といった感じ。もーどれもこれも欲しかったのだけど、絶対あるはず!と意気込んでた『エスターハージー王子の冒険』がなかったのにはがっかりした。ま、これは書店で買えるのでさほどショックではなかったけど。
それにしても会場を出たとこにあるグッズ売り場には驚いた。物量作戦できたか!と思うほどで(だから会場が狭かったのか…)、各種文房具からTシャツ、バック、キャンディー缶(もちろん彼の絵だ)、そして当然絵本や図録、と「3年前の初展覧会で入場者数に味をしめた百貨店が狙った」としか思えない。だって前回はドイツ直輸入のカードばっかりだったんだもん。
あぁ、それにしても悔やまれるのが、山ほどあったカードから10枚選んで、そのうちの3枚が既に持ってたカードだったということだ!!!ぶぁっかじゃなかろーか、あたし!しかもそうならないようにと「ゾーヴァ専用カードファイル」を持参したのに!ハハが同行してなかったら、も一度引き返してたな。くぅ~!
ハハはもちろん始めてゾーヴァを観たのだけど、『すっっっごくよかった!』とご機嫌。よかったよかった。ま、絶対気に入ると思ってたから誘ったんだけどね。たっぷり2時間は堪能して、美味しいランチ(あたしのオゴリ)を食べて、銀ブラすることもなく帰宅。でも満足度は100%に近かった。(いっそのことカードを買い占めてれば100%だったかもだ)
帰宅したら友人のCKからダンボール一箱のたまねぎ(!)が届いてた。驚いた。カードもメールもないのでどーしたのか不明だけど、まずはカルパッチョで美味しくいただく。それと、ハハが先日あたしと食べて美味しかったからチチに食べさせたい、と言って一緒に作ったタコライス。これがまた美味しくって!カレー粉と塩をちょっと入れて炊いたご飯に、ベランダで採取した野菜と香草、下味をつけて焼いた牛スライスを乗せ、さらに目玉焼きを乗せて食べる。もー完璧。
明日もそば屋オフだけど仕事しよっと!
私は母とは時々本を共同で読むくらいしか遠方なもので出来ないけど、共通の話題があるのは楽しいことですよね。
何にしても…あれ?いつまでだっけ?もしかしたら、ダッシュで行けるかもしれない。カードもみたいです!!
追記:「ハゲタカ」おもしろいでしょ~~!映画に行きたいよ~!
ハハと行けるのはよいです。気分だけ親孝行な感じもあって(笑) 本も貸し借りしてますが、たまに『何これ』と読了後に突っ込まれたりもしてます(笑)
『ハゲタカ』、映画もおもしろそうですね。この不況で結末も二転三転したのだとか。「終わらないかと思った」と出演者が言ってました(笑)
いつか本物が観れるといいですね!