2018年 05月 31日 ( 1 )

出世コースを歩むエリート侍が、ちょっとしたことで藩主の怒りを買い、『これからは猫の蚤取りでもして無様に暮らせ!』と藩を追い出される。生真面目(らしい)彼(阿部寛)は、それを「藩主の命」として、正直に「猫の蚤取り」の店へ。

この藩主(松重豊)が、「蚤取り=枕稼業」であることを知ってたのかどーか不明だが、ともかくそういう、猫の蚤取りとは表向きの、女性相手に春を売る裏稼業に目を白黒させながら市井の暮らしに馴染んでいこうとする侍にアベチャン、彼を指南することになる女たらしの濡れ事師にトヨエツ、蚤取り屋(いろんなタイプの男たちを囲ってる)夫婦に風間杜夫と大竹しのぶ、そしてアベチャンの初のお相手となり、『このヘタクソが!』と罵る女が寺島しのぶ。こんだけゴーカなキャスト揃えて、しかもみなさん芸達者なのに何て惜しい使い方してんの! てのが最初の感想、かな。レビューで賛否両論だったのであまり期待はしてなかったのだけど、たぶん、話としてはそんなに悪くない。原作は未読だけど。

前半はまぁまぁ悪くないと思えるのだけど、中盤でちょっと怪しくなってきて(斎藤工が浮いてるせいもある)、コメディとしては何とも中途半端な…と思ってるところへ台詞に頼ったぐだぐだな説明が主となっていき、ちょっと意外な展開、となるはずがテンポの悪さ故に衝撃でも何でもなく、これはたぶん脚本と演出が悪いのだなー、と思った。
小説ではさらりと説明できることでも、生身を動かしてると台詞に頼らなくてはならないという難点はある。あるけど、それをどう説明するかは工夫のしようがあると思うのだよね。そこに知恵を絞ってこそ、醍醐味も出てくるとゆーか、深味になるとゆーか。台詞で説明させる、というのが一番悪手。時代背景もあるから、聞きなれない単語とか主従関係とかわかりづらいし。

江戸時代ってのは性にたいしてすごくオープンだったというか、良くも悪くも明け透けで、男女に関係なくそれなりに楽しんでた。北斎の娘のお栄が主人公のアニメ『百日紅』でも、男と寝よう思って陰間茶屋(基本、男が男を買う店)に飛び込むシーンとかあるけど、市井の暮らしの中で「性」てのは決してこそこそするものじゃあなかったのね。まぁ、そういうシーンがあるからR15指定となってしまったわけだけど、その「おおらかに楽しんでる」さまをコメディとして描けば、もっと違う、いい感じになったんじゃないのかなぁ。中途半端に描くから曖昧な後味になってしまうんだ。『高速参勤交代』だって、当人たちが真面目だからおもしろいところが随所にあったのだし、こんだけ役者揃えてたら出来たはずだよなー、もったいない。

ハハと渋谷で観て、それからいろいろ(てほどでもないけど)あったのだけど、それは明日にでも。映画の感想って書くとなぜかとてもくたびれるわ…言葉選びに時間かかるからかー。








(^_^;)

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by yukimaru156 | 2018-05-31 02:06 | 行った観た読んだ | Comments(0)

ちぎり絵ざっか作家 さゆきの  雑記帳


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